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『アイドルになりたい。/林 未紀』 [邦楽女性アイドル/00年代]


最近買ったシングルを紹介しましょう!
出ました!
小西康陽さんの最新のアイドル仕事。
林未紀さんの『アイドルになりたい。』《COZA-269〜270》。


小倉優子さんの2004年のシングル以来、久々の感じがしますね。
まぁ、野本かりあさんも女性アイドルとカテゴライズすることも出来ますが、野本さんのは小西康陽さんの「本業」と捉えることも出来るので「本業」以外の楽曲提供作品が久々な気がしました。
渡辺プロのオーディションにて約一万六千人の応募の中から選ばれた新人女性アイドル、林未紀さんのデヴューシングルのサウンド・プロデュースです。

タイトル曲は、未紀さんの自己紹介からはじまる疑似ライヴ仕立てのギミックの嵐!
男性アイドルファンによる野太い「ミキポン」コールをバックに不安定で舌ったらずの未紀さんの声。ある種理想的なアイドル・ヴォイスなり(コールが入るアイドルポップスというと楽天使の『天使達のシンフォニー』を彷彿とさせますね)。
さらに小西さんらしい躁状態のアッパーで矢継ぎ早な展開、暴れまくるドラムのフィルインが楽曲をカオスへと導きます。誰の手にも負えません。

歌詞は一見、古色蒼然たる「ザ・純アイドル」な世界ですが小西さんの即物的でシンプルな視点を通すとキュートな響きがします。

そして、この曲を初めて聴いたとき突然フラッシュバックして来た映画があります。

それは『キサラギ』と云う作品。
最近の邦画です。全てのアイドルおたくに捧げるブーケの様な素晴らしい映画。
または良質のシチュエーションコメディ映画。
この映画の世界観が『アイドルになりたい。』の歌詞にピッタリなのです。こんな高いシンクロ率は珍しいです。
歌詞だけのコトではありません。
この映画『キサラギ』の鍵を握る人物、謎の自殺を遂げたとされるアイドルの名前が『如月ミキ』、そうです。未紀さんと同じ名前です。劇中に出て来る「如月ミキ」にも雰囲気が似ていますし。いや、似ているとはいえ、林未紀さんはこれからの有望な新人アイドルというトコロが異なっていますが。
それはそれとして、はっきり言って『キサラギ』のテーマソングは『アイドルになりたい』です!!
是非『キサラギ』を観た方は『アイドルになりたい。』を聴いてみて下さい。
そして『アイドルになりたい。』を聴いた方は『キサラギ』を観て下さい。
どちらにもお薦めな映画とシングルです。
素晴らしいです。

シングルに話は戻って、カップリングはムーンライダースの『マスカット ココナッツ バニラ メロン』のカヴァー。ムーンライダースのバージョンはあんまり僕好みではなかったのですが、女の子が歌うと可愛くて少しエッチですね。小西さんのメルヘンチックなサウンドもご機嫌です。

更に、初回盤にはDVDがついていて、ヴィジュアルプロデューサーの常磐響氏によるアイドルファンの視点に立脚した素晴らしいアートワーク、プロモーションヴィデオに仕上がっています。出色の出来です。さすがです。
未紀さんの愛くるしさも抜群です。

なんちゃってアーチスト気取りのアイドルなんて!もう!
紙ジャケ用ビニール袋の粘着シール部分に一生張り付いてしまえ(意味不明)!!

初回盤は¥2415と決して安くはないですが個人的には内容の素晴らしさに満足でした。

『アイドルになりたい。』〈作詞・作曲・編曲:小西康陽〉(03’12’’)【2007】


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