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『WHO WANTS THE HULA-HOOP ? / VAGABOND & HARRY』 [モンド]


こんばんは。
とってもハッピーなクリスマス・ソングを紹介しましょう。
“VAGABOND & HARRY”ことヴァガボンド・シネマ・ポップス・アーケストラとハリー細野(晴臣)氏の華麗なる共演、
『WHO WANTS THE HULA-HOOP ? 』《SYDW-0007S》です。

ヴァガボンド・シネマ・ポップス・アーケストラとはデザイナー、岡田 崇氏による世界でも貴重なモンド〜ラウンジ系ユニット。

これは所謂、“ムシ声”ですね。
シマリスのチップマンクスのような、テープの回転数を上げると出来るヘンで可愛い声質です。
和物で代表的なモノはフォークルの「帰って来たヨッパライ」ですね。
この『WHO WANTS THE HULA-HOOP ? 』もノヴェルティ色の強いトボケた作風がユーモラスです。パーティ気分でクリスマスにピッタリです。
サウンドはジャジーでモダンですが打ち込みでキュート!
細野さんもこういうユーモアが大好きですよね。ムシ声との共演楽しそうです。
低音の細野さんと思いっきりソプラノのVAGABONDのムシ声が実に対照的。
不思議なハーモニーを奏でています。
口笛やアコーディオンも聴こえてきます。
この曲の英語歌詞はインスタン・トシトロンの片岡知子さんが手掛けています。

二曲目は「CHRISTMAS WAS LATE」という曲。
まずクリスマスの鐘の音が鳴り初めます。そして、ムシ声の囁きや、騒ぎ声、走ったり、何か紙の様なモノを数える摩擦音が聴こえたり、何かボールの様な物体がぶつかる音が聴こえます。そして除夜の鐘が聴こえてきて、揉み手をする音が聞こえ、最後に細野さんが「う〜、寒い‥」と一言、でこの曲は終わります。メロディや演奏で成立する音楽ではなく、自然や動物の音やノイズを音楽的に処理した、いわゆるミュージック・コンクレート風な作品です。う〜ん、やっぱりモンド!!

三曲目は『WHO WANTS THE HULA-HOOP ? 』インストですが、主旋律をムーグみたいな音が奏でています。

このシングルはホソノさんのレーベル「daisy world」からリリースされ、細野さんの4枚組CDボックス「HOSONO BOX」にも収録されました。

ムシ声ってやっぱり良いですね。人を食った様な声に和んでしまいます。
あらゆるコトがどーでもよくなります。
奥が深いです。

『WHO WANTS THE HULA-HOOP ? 』〈作詞:片岡知子/作曲:岡田 崇/編曲:VAGABOND CINEMA POPS ARKESTRA〉(03’45’’)【1997】


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nakamura8cm

これは名作ですよねえ。
聴いていると、子供のころのクリスマスの、なんともいえないウキウキした気分を思い出します。幻想を抱かせてくれていたころのアメリカの匂いみたいなものも感じますね。
これこそ「8cmで出すべき音源」でしょう。パッケージもナイス過ぎます。
そしてまたもやうちの記事をリンク。TBって受け付けてないんですね?
by nakamura8cm (2008-06-16 01:06) 

都市色

>nakamura8cmさん、コメントありがとうございます!
ほんとに聴いていて頬が緩んでしまうサウンド。
名曲です。
トラックバック、これからは承認制で受け付けたいと思います。
お手数ですが宜しくお願いします。
by 都市色 (2008-06-17 17:10) 

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