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『SUNSHINE GIRL / THE PARADE』 [ソフトロック]


前回に引き続き、SCOF関連のシングルを紹介しましょう。
メンバーのマレイ・マクレオドが結成した三人組のソフトロック・グループ、“パレード”です。
彼らの最大のヒット曲「SUNSHINE GIRL」《841》です。

パレードもSCOFが日本で初CD化された時に同時に紹介されました。
このCDが出たとき、日本で、いや世界でどれだけの音楽ファンがパレードを知っていたのでしょうか? SCOFについても云えるでしょう。音楽評論家でも知っている人は少なかったようです。勿論僕は知るはずがありません。
それもそのはずこのグループはオリジナル・アルバムを出さないまま活動を休止してしまったのです。このアルバムは彼らが残したシングル盤を全てまとめた編集盤なのです。
海外の音楽嗜好とはまた違う次元で日本独自の洋楽研究が活発で充実したものだったことを裏付ける再発といえるでしょう。中古盤屋の名店『パイドパイパーハウス』周辺の出来事ですが。

SCOFのコーラスグループとしての魅力はパレードも引き継いでいますが開放的なサンシャインポップスって感じのアマチュアリズムが良い方向に表現されたグループでした。
ソフトロックと云うよりはカレッジフォークいや、カレッジポップというか。

「サンシャインガール」は彼らのデヴューシングルで全米20位のスマッシュヒットを記録しました。
囁くようなアカペラ風な唄い出しから徐々に盛り上がっていく展開がすばらしいです。
メンバーの一人でもあり、プロデューサーのジェリー・リオペルはフィル・スペクターの下で働いていたそうです。

この曲に関連する話題と言うと昨年リリースされた、大瀧さんの30周年アニバーサリー・シリーズの「ナイアガラCMスペシャルvol.1」にて、本邦初公開のボーナストラックで「サンシャインガール」をCM作品としてカヴァーした「透明ガール(サイダー’79)」が収録されていました。お蔵入りとなったこのポップなサウンドのCM作品がナイアガラの80年代における黄金時代の前哨戦となりました。
70年代と80年代のナイアガラサウンドのミッシングリンクの一作。

B面は「THIS OLD MELODY」、アコースティックギターと三人のコーラスワークだけで構成される幻想的なナンバー。

A&Mレコードらしい素敵なポップスです。

『SUNSHINE GIRL』〈words & music by RIOPELLE ,POBERTS,MACLOED〉(02’41’’)【1967】


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surregather

初めまして!pizzicato fileさんとこから飛んできました。

Parade、いいですよね。サンシャインガールは別格ですが、その他のどうも洗練し切らない、垢抜けない田舎臭さも魅力だと思っています。ところでこの編集盤1枚で、パレードの全てが聴けるのでしょうか。未収録は他にないのでしょうかね。手の届かないところに1曲くらい奇跡の傑作未収録とかがあるほうが、個人的には魅惑的に萌えます。。
by surregather (2008-01-15 02:11) 

都市色

こんばんは、surrregatherさん。
はじめまして!コメントありがとうございます。

パレードはスモールサークルオブフレンズより親しみがありますね。
90年代半ばにリリーズされたパレードの唯一のアルバム(シングル集)には一曲未発表音源が入っていたと思います。80年代に出た同名のCDには入っていない作品だと思います。
僕は90年代に出た方を買いのがしてしまったので確かなことが云えなくて申し訳ありません。僕が持ってるのは木戸真亜子さんのヘンなジャケットのヤツです。
by 都市色 (2008-01-16 00:51) 

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