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『いつか何処かで( I feel the echo )/桑田佳祐』 [桑田佳祐]

いつか何処かで.jpg

こんばんは。
本日は久しぶりに桑田さんです。
この曲が桑田さんのすべて楽曲の中で恐らく一番好きです。
そらで歌えます。
美しいメロディとせつない歌詞。
過ぎ去りし思い出の女性の面影が不意によぎる別れと出会いの春のムード。
春はノスタルジックな気分に陥り易いですね。僕だけかな?

アレンジは前回の大貫さんのシングル同様、小林武史氏によるものです。
ガラス細工のようなきめ細かい端正なアレンジ。
シンプルですが繊細な響き。
ピュアなシンセサイザーの音色。
これまでのサザンでもない、クワタバンドでもない、ソロアーティスト、桑田佳祐ならではのサウンドと言う感じです。
無駄が削ぎ落とされた、実のスマートないかにも小林武史というアレンジですね。
彼のサウンドには引き算の美学を感じさせます。

コンピューターによる打ち込み主体のサウンドですが、間奏はピアニカが鳴っていたり生ギターが入っていたり、どこかアコースティックな雰囲気もします。

そして桑田さんの素晴しいソングライティング。
片想い、未練があいまったほろ苦い恋の思い出が如実に歌詞に刻まれています。
純度の高いラヴソング。
ソロでの桑田さんはまさにプロフェッショナルなシンガーと言う感じですね。
ハンサムに歌っている感じ。

♪今でも 会いたい気持ちでいっぱい
そんな惨めな恋など したくない
涙も乾いて 痛みに変わるよ
そんな 乱れた思いは 誰の為?
I FEEL THE ECHO

キレイごとで終わらない恋のせつなさ。
僕なんかそんな思い出ばかりなのでこの歌詞に深く共感してしまいます。



このPVは映画監督になる以前の岩井俊二氏の作品らしいですね。

B面は『SHE'S A BIG TEASER』。
これはホール&オーツがゲストで参加しています。
1987年、コカコーラの協賛で生まれた桑田さんとH&0のコラボレーション企画の作品。
ニューオリンズでPVが撮影されています。
ファンキーなロックです。
タイトルはビートルズからでしょうか。

モノクロのジャケットも含めて本当に大好きなシングルです。
以前取り上げた「悲しい気持ち」も名曲ですが、「いつか何処かで」も素晴しいですね。
どちらも1stアルバム『KEISUKE KUWATA』 に収録されています。
洋楽への憧憬がハイレヴェルなポップスに昇華したエヴァーグリーンな魅力に充ちたサウンド。
色褪せるコトなき名作。大好き。
小林武史氏の洗練されたアレンジの貢献は大きいです。

このアルバムのリリース後、活動を休止していたサザンは3年ぶりに活動を再開して「復活祭」なるスタジアムツアーを夏にしました。僕が初めて観にいったライヴが9月の横浜スタジアムでのサザンのコンサートでした。桑田さんのソロのコーナーもあり、このアルバムからの曲も色々聴けました。僕は15才でした。懐かしい。

因みにこのアルバムがリリースされた1988年は、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンも初のソロアルバムを出していますね。

『いつか何処かで』《VIHX-1731》〈作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:小林武史、藤井丈史、桑田佳祐〉(05'09")【1988】

KEISUKE KUWATA

KEISUKE KUWATA

  • アーティスト: 桑田佳祐
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2001/06/25
  • メディア: CD



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いとぞう

この曲が発売された頃、僕は高校を卒業してこれから何をやったらいいのかすごく悩んでいた時期でした。やりたい事も無く、あまり人と会う気にもなれなかった、おそらく人生の中で最も憂鬱だった日々。この曲を聴くとその頃を思い出します。せつないメロディが余計、心にしみて・・当時、僕も桑田さんのソロアルバム「KEISUKE KUWATA」をよく聴いていました。「悲しい気持ち」も大好きだし。
僕が小林武史氏の名前を知ったのはこのアルバムからです。いまやミスチルなどで有名ですよね。
by いとぞう (2008-03-26 21:38) 

都市色

こんばんは、いとぞうさん。
コメントありがとうございます!!
いとぞうさんにもそのような時代があったのですね。
この曲の歌詞の主人公も悶々とした気分が感じられますね。
僕もとても共感してしまいます。

桑田さんのソロアルバムはどれも素晴しいですね。
by 都市色 (2008-03-28 00:58) 

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