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『夏のモンタージュ/みつき』 [邦楽女性アイドル/00年代]

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こんばんは。
久しぶりにアイドルポップスを。
『みつき』さんという16才の女性歌手のニューシングル『夏のモンタージュ』です。
この曲は竹内まりやさんが作詞作曲を手掛けています。
松たか子さんにも少し前に楽曲提供しましたが、ティーンエイジの女性アイドルに曲を書くのは広末涼子さん以来でしょうか。
まりやさんが手掛けたこのシングルを聴くまでみつきさんについては全く知りませんでした。最近女性アイドルに疎い僕です。それはそれとしてみつきさんはボーイッシュな爽やかなルックスで瞳に強い魅力を感じますね。
TBS系の夏までオンエアしていたお昼のドラマ「ナツコイ」のテーマソングでした。
僕も時々見ていましたがせつなかったですね。みつきさんも出演していました。

さて、みつきさんが唄う「夏のモンタージュ」。彼女のサードシングル。
まりやさんらしいオールディーズ風なノスタルジックなマイナー系のメロディライン。80年代のアイドルポップスにはよく聴かれた旋律という気もしますが、あらためてこの時代に流れるとまた違った新鮮さを感じますね。達郎さんがKINKI KIDSに書いた「硝子の少年」のような心地よいなつかしさ。
少女時代に聴いたゴフィン&キング、マン&ウェイル、バリー&グリーンウィッチのティーンエイジソングをまりやさんなりに日本の風土に換骨奪胎したアイドルポップス。それは河合奈保子さんの「けんかをやめて」からずっとこの「夏のモンタージュ」まで変わらずに普遍的な魅力を放っています。
今の十代の若者が聴いても共感出来るのではないでしょうか。
まりやさんの楽曲のイメージを大切にした増田武史さんの落ち着いたアレンジも良いですね。達郎さんが編曲してもこのようなサウンドに近かったかも。
生楽器を主体としたシンプルでオーソドックスなアンサンブルは奥行きと広がりを感じさせます。哀愁のメロディが重くならないように配慮された風通しの良い響き。抑制の利いた、しっとりとした聴き易いサウンドに身を任せてしまいます。ドラムが大久保敦夫さんなのですね。
不思議なのですが、過去まりやさんがアイドルに書いた曲のアレンジャーは「たけし」という名前が多いのですよね。牧瀬里穂さんの「miracle love」(1990)は小林武史さん、広末涼子さんの「Majiでkoiする5秒前」(1997)は藤井丈史さん。そして今回の増田武史さん。ま、どーでも良いことなんですけど。

そして素直に耳に響いて来る、みつきさんの伸びやかで澄んだ歌声が大変良いですね。
丁寧な唄い方で表現力も感じられるシンガーですね。コーラスも自身で手掛けています。
アイドルと云う表現は少し似つかわしくない気がする、実力派な風格を感じさせます。
十代の失うモノの無い瑞々しい歌声に癒されてしまいます。




そういえば先週の達郎さんのラジオでまりやさんも出演されて、この曲のまりやさんによるデモ音源がちょっとだけ聴けました。

二曲目はまりやさんの代表曲「元気を出して」のカヴァー。
元々は薬師丸ひろ子さんに書き下ろされた曲。
まりやさんや薬師丸さんのバージョンが年下の女の子を励ますような感じに対してみつきさんの唄はどちらかというと失恋した友人を励ますようなニュアンスですね。
アレンジは原曲を基調にした仕上がり。

三曲目はアレンジャーの増田氏によるオリジナルソング「線香花火」。
夏の終りに相応しい、切ない青春のワンシーンを丁寧に唄に綴ったスケールの大きなバラード。
みつきさんの熱唱がドラマチックなメロディに拮抗しています。
聴き応えのある名曲。
これからも歌い続けて欲しいですね。
女優活動ともども今後の歌手活動に期待したいと思います。

『夏のモンタージュ』《WPCL-10481》〈作詞・作曲:竹内まりや/編曲:増田武史〉(4’10’’)【2008】


夏のモンタージュ

夏のモンタージュ

  • アーティスト: みつき,竹内まりや,H.U.B.,増田武史
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/07/30
  • メディア: CD



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