『PULL MARINE / ISABELL ADJANI』 [フレンチポップス]
こんばんは。
本日のアイドルはフランスから。
アイドルと云う表現はどうかと思いますが、僕にとってはアイドル。
イザベル・アジャーニ嬢。
比類なき美貌。
数々の映画賞を受けるフランスを代表する女優。
孤高の存在、スタア。
恋多き女。
僕がイザベル嬢を初めて意識したのは『可愛いだけじゃダメかしら?』(1993)でした。
そんなコトはありません!
可愛いだけで十分です。映画の内容なんてもう、どうでも…。
あの映画が公開された時が38才ですから年齢を超越した愛らしさ。
そのあとトリュフォー特集にて「アデルの恋の物語」も映画館で観ました。
この作品も恋愛に悶え狂う女性を好演していました。
盲目的に、デスパレートに愛に突き進む女の美貌と云う炎に降参。
溢れんばかりの激情愛。
イザベル嬢というとそういうイメージですね。
スクリーンから放たれる圧倒的な美しさ。ストーリーを追うより、イザベル嬢の表情や姿に惹き付けられっぱなしでした。
女優の美しさにしびれる為に映画館に足を運ぶと云う行為、それは十分に価値のあること。
フランス映画は特に観る作品を女優で選ぶ、と云うコトが多い気がします。
カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・べアール、ヴァネッサ・パラディ、などなど。
映画はスクリーンいっぱいに女優の美を観賞する為だけに存在している、とも云えます。
それはそれとして、本題へ。
これは1983年の彼女のシングル盤。
作詞作曲をご存知セルジュ・ゲンズブール氏が手掛けています。
フランスでの『唄う女優』を任せるならばこの人って感じですね。
80年代初頭っぽいデジタルな音色が印象的なミディアムバラード。
硬質なストリングスシンセの響き。
人工的なサウンドがイザベル・アジャーニと云う浮世離れした存在にマッチしてます。
ヒステリックなまでに情熱的なイザベル嬢の歌声が高く高く舞い上がっていく感じです。
淡々としたシンプルな展開のエレガ〜ントなメロディ。
彼女の唄もウィスパーで、儚げな曲調にピッタリ。
このユニークなPVを撮ってるのがリュック・ベッソン氏。
今では巨匠の初期の作品「サブウェイ」と同時期のPVですね。
この映画にも彼女は出演していました。
短いフィルムですが吸い込まれる映像です。
B面は『LE BONHEUR C'EST MALHEUREUX』。
邦題は「幸せは不幸せ」。
エイトビートのノリノリのダンサブルなサウンド。
ちょっと歌謡曲っぽいですね。
イザベル嬢がリリースしたアルバムはこの二曲を収録した『ISABELL ADJANI』(邦題『雨上がりの恋人』)のみです。
『PULL MARINE』《880 070-7》〈SERGE GAINSBURG / SERGE GAINSBURG - ISABELL ADJANI / Arr:ALAN HAWKSHAW〉(3'55'')【1983】
こんにちは。アジャーニにも夢中になりました。でも、このPVははじめて見ました!
絶対に近くにいたら迷惑女だろうな~と思いつつ、もしアジャーニに見つめられたらどうしようと心配したり。どうにもできないでしょうけどねえ(笑)
ところで、私の一押しはなんと言っても「ポゼッション」(1980)です!アンジェイ・ズラウスキーの変態エログロムービーなのですが、アジャーニ演じる若妻の狂気が美しすぎます。ファム・ファタールってこういう女性なんだろうなあ、と恐ろしくなる映画ですね。もちろん「サブウェイ」の困ったちゃんの役も大好きだけど。
確かゲンスブール・フルプロデュースとしては最後のアルバムだったでしょうか?サウンドに往年のキレはなくなっていますが、「JE T'AIME IDIOT」あたりはお気に入りです。
by nakamura8cm (2008-10-14 14:19)
>nakamura8cmさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
僕以上に熱い想い、ありがとうございます。
「ポゼッション」未見なので是非観てみたいです!
ファムファタル、納得です。
あくまでスクリーン越しからの観賞に止まることは賢明ですね。
「サブウェイ」も良いですね。
by 都市色 (2008-10-16 02:38)