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『A RAY OF HOPE / THE RASCALS』 [ソウル/60年代]

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こんばんは。
今夜も元気の出る曲を、希望の歌を。
ブルーアイドソウルの雄、ラスカルズのヒットシングルです。
1968年と云う激動の時代に生まれた平和への歌。
当時、多くのロックミュージシャン達が熱心に政治にコミットしていました。
その中でもラスカルズは白人のグループでしたが黒人の解放と国家の平和を熱心に訴えながら音楽活動を続けました。
アトランティック レーベルとしては初めて契約した白人のグループの彼らでした。

アナログ盤では二枚組の名作『FREEDOM SUITE』からのシングル。
この二枚組、一枚目はメッセージ色溢れるコンセプチュアルな内容、二枚目はいかにも70年代前後のらしい、開放的で熱気溢れるメンバー達のセッションが収録されています。まさに歌と演奏による自由を謳歌する『自由組曲』。
「RAY OF HOPE」(邦題『希望の光』)は彼らの代表曲である「GROOVIN'」を彷彿させる様なゆったりと大らかなミディアムテンポ。
若きソウルと躍動感漲るフェリックス キャヴァリエとエディ ブリガティのハーモニーと歌唱。

♪PUT AN END TO HATE AND LIES
 SO PEACE CAN COME AND TRUTH SHALL REIGN
 AS LONG AS THERE IS A RAY OF HOPE
 LORD, I DON’T MIND GOING OUT AND DOING MY WORK

 憎しみと嘘に終止符を打とう
 そうすれば平和は訪れよう、誠実さが世の中に満たされるだろう
 希望の光が輝く限り
 主よ、私は外へ出て、私の成すべきことをすることを厭わないでしょう

因みにこの曲のエンディングに流れてくるのは「リパブリック賛歌(The Battle Hymn of the Republic)」。
アメリカ合衆国の有名な愛国歌です。日本では「ともだち賛歌」として知られていますね。
このアメリカにとって大切な曲をエンディングでさり気なく取り上げる辺り、ラスカルズの平和への深い思いが伝わってきます。

B面は「ANY DANCE WILL DO」。
溌剌としたファンキーでダンサブルな曲です。
黒人顔負けの瑞々しいキャヴァリエ&ブリガティの歌とバンドの荒々しい演奏。
カッコいいベースはチャック レイニーでしょうか。

昨年末に観た山下達郎さんの圧倒的なライヴの余韻から未だ覚めずにいます。
本日このシングルを取り上げたのは、ライヴにて達郎さんのとある曲の中で「A RAY OF HOPE」のワンフレーズが唄われたことも影響しているのです。
ラスカルズは達郎さんに深く影響を与えたバンドとしても有名ですね。
十代の達郎さんに精神的にも感銘を与えたグループ。
達郎さんの大阪フェスでの最后のライヴは、厳しい時代を生きる同世代の仲間たちへのエールのような響きを湛えていました。
『ポップカルチャーの本質とはつまるところ「生きることへの肯定」だ』とコメントした達郎さんならではの素晴しいパフォーマンスでした。

『A RAY OF HOPE』《DT-1083》〈Witten by FELIX CAVALIERE & EDDIE BRIGATI〉(3'39'')【1968】


Freedom Suite

Freedom Suite

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Collector's Choice
  • 発売日: 2007/08/28
  • メディア: CD



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