『金曜日の天使/近田春夫&VIBRA-TONES』 [邦楽ロック/80年代]
こんばんは。
華麗なる週末の夜の始まり。
それはこのシングルから。
久々の近田さんのシングルを取り上げましょう。
時空を超えたニューウェイヴ、という訳で都会の遊び人、洒落もの近田さん率いるビブラトーンズのデヴュー曲。
『金曜日の天使』。
正確にはもう日付も変わって土曜日ですが。
近田春夫、窪田晴男、岡田陽介、そして福岡ユタカ諸氏といった80年代の異能たちのスパーク。
このバンドから、パール兄弟、PINKそしてビブラストーンが生まれました。
昨年このビブラトーンズの「ミッドナイトピアニスト」と「VIBRA ROCK」をまとめた編集盤『ビブラトーンズFUN』が目出たく再発されましたね。
ビブラトーンズ、都会の夜の社交場での表層的な大人たちの粋なムードを明るくポジティヴに描いた近田さんの歌詞って良いですよね。
そしてジャンルを軽々飛び越える凄腕ミュージシャンビブラトーンズの面々のサウンド。
ニューウェイヴ、パンク、ジャズ、ソウル、民族音楽、歌謡曲なんでもござれ。
このアルバムをもう何度聴いたか分からない程好きです。20代前半を思い出します。
ハルヲフォンとビブラストーンにも負けないですね。
最初は取っ付きにくいですが、一度聴いたら病み付きになる音楽です。
活動期間は短かったですが今聴いてもユニークな音がします。
シングルの『金曜日の天使』。
スリリングな窪田晴男さんのギターのイントロ。
切れ味鋭い窪田さんはプレイのみならずアレンジャーとしても大成して行きますね。
疾走感溢れる展開。
先鋭的なポップス。
福岡氏と近田さんのエネルギッシュなツインヴォーカル。
昭和50年代、都会の週末の夜のクラブをスリリングに描写した近田さんの歌詞。
80年代のバブル前夜の高揚感が切り取られていて、資料的な価値も感じられて貴重です。
スピード感のあるビート、切れ味鋭い演奏。
これぞニューウェイヴ。
アルバム『ミッドナイトピアニスト』に収録されているバージョンとはシングルは若干歌詞が異なりますが『ビブラトーンズFUN』にはどちらも収録されています。
平山みきさんとビブラトーンズがガップリ四つに組んだアヴァンギャルドな歌謡アルバム『鬼ケ島』も必聴です。
B面は『ほんとはジェントルマン』。
ナンパにまつわる夜の失敗談をコミカルに描いた近田さんの作品。
テンポの良いロックナンバー。
ジューシィフルーツを思い出させます。
窪田氏のギターのカッティングがカッコいいです。
♪あーいつも貧乏くじ
近田さんにはまたこういうカッコいいバンドを組んでライヴをして欲しいですねぇ。
『金曜日の天使』《AH-136》〈作詞:近田春夫/作曲:福岡 裕/編曲:近田春夫&Vibra-Tones〉(3’21’’)【1983】
この曲の映像初めて見ました!
両面ともテンポよくてかっこいいです。
またぜひバンドをやっていただきたいものです。
by Lo-Fi (2009-02-24 02:20)
>こんにちは、Lo-Fiさん。
コメント&niceありがとうございます。
僕もこの映像を最近知ったばかりです。
カッコいいですね。
近田さんのファッションもトンガっていて。
80年代の日本のオルタナティヴなロックシーンの映像がこれからも発見されると良いですね。
レコード会社もこう云う映像を積極的に発掘して欲しいです、
by 都市色 (2009-02-24 12:50)