『ディア ベイビー/オリジナル ラヴ』 [オリジナルラヴ]
四月も明るく参りましょう。
今夜はオリジナル ラヴです。
『ディアベイビー』、1998年のシングル。
本当は田島さんの他のシングルを用意していたのですが、
Perfumeのテクノを聴いたらこの曲を思い出しました。
ちょっとイントロが似てます。
90年代終り田島さんはテクノやハウスを大胆に自己のサウンドに取り入れていました。
この年の秋にリリースされた『L』というアルバムは前作あたりから試みていたデジタルサウンドの成果がバクハツした内容で、賛否両論でした。
僕はこのアルバム大好きです。
今回のシングルはアルバム未収録ですが、この時期の打ち込みを多用した四つ打ちビートが弾けた陽気な内容。
デジタルのリズムが野太いです。
テクノやハウスを取り入れても自己流で咀嚼した田島さんの手さばきはロック以外の何物でもなくて、彼のプリミティヴさは損なわれていません。
90年代前半のジャジーでソウルフルなアナログ感を重視したサウンドからの変貌でファンは減ってしまったかもしれませんが、自分に正直に変わることを恐れない潔さや強さが田島さんにはあります。
♪さよなら古い夢 ハロー僕のベイビー
一夜の賭け ためすように出かけるよ
この映像での田島さんの無勝手流なダンスからしてプリミティヴであります。
カップリングは『ティラノサウルス』のライヴバージョン。
前作『イレブン グラフィティ』の冒頭を飾るカッコ良い曲。
チャック プロフェットや故クリス ウィートリー を彷彿させるオルタナティヴ カントリーというかオルタナティヴ ブルーズって感じの泥臭くて渋い曲ですが大胆にドラムンベース的なデジタルなリズムを取り入れた野心作。
ライヴバージョンの方が完成度が高く、迫力があります。
『ROVER』や『LET'S GO』にも負けない曲です。
常に挑戦する姿勢を崩さない快男児、田島さんの新作も早く聴きたいです。
『ディア ベイビー』《PCDA-01039》〈作詞・作曲・編曲:田島貴男〉(4’07’’)【1998】
コメント 0