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『CHICO’S GIRL / THE GIRLS』 [GIRL POP]

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こんばんは。
先日、B.J.トーマスを取り上げましたが、
バリー・マンとシンシア・ウェイルのコンビの作品でした。
今回もこのコンビによるシングルを。
これは彼らの作品集のCDに入っている曲です。
ガールグループものです。
ガールグループと云っても少し特殊なのですが、
“DEATH DISC”と呼ばれる、シャングリラスを頂点とするちょっと不良で(しかも)美人の白人のガールグループもの。
たいてい、内容が暴走族の彼氏が事故って死んでしまうのでそう呼ばれるのですが。
アメリカの本場のヤンキーと云うのでしょうか。
シャングリラスの「REMEMBER」が代表曲ですね。
やり手プロデューサー、シャドウ・モートンの一連の作品。
今回のTHE GIRLSもその二番煎じで、ジャケットを見る限りカワイ子ちゃんばっかりですね。
四人組です。プロデューサーがスティーヴ・ダグラス。
マン&ウェイルの作品集『GLITTER AND GOLD』には彼女達の他の写真が掲載されていますが美人ですね。
さて、曲調はマイナー系でDEATH DISCらしい、キワモノっぽくて、アンダーグラウンドで、あざとくて、やくざな不良っぽい感じが堪りません。
リードヴォーカルの女の子の声も実にドスが利いていて、ワイルドです。
カッコいいミディアムテンポのロックンロール。
不穏なピアノのイントロ、エコーの効いた重たいドラムの音、間奏のファズギターのソロ、なかなかドラマティックな展開です。
メロディはバリー・マンらしくないと云えばらしくないのですが、なにげにメロディアスなのがやはりバリー・マンです。
こういうカワイ子ちゃんの不良なら絡まれたいな、と少し思います。
カツアゲされたい。

今回のシングルはスプリットシングルで、裏面には違うガールグループの作品が収録されています。

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カップリングの作品もシャングリラスの亜流のガールグループです。
その名も“WHYTE BOOTS”。
白いブーツで踏みつけられたいですね。ウソです。
三人組のガールグループですが、これは所謂、覆面グループです。
スタジオミュージシャンででっち上げられた、実体のない架空のグループ。
こちらはマン&ウェイル作品ではありません。
実際は女性作曲家、ロリ・バートンが一人で唄っています。
曲は作詞家のパム・ソーヤーと組んで作られています。
このコンビでPATTI LABELLE & BLUBELLES やCANDY & THE KISSESやYOUNG RASCALなどに作品を提供しています。
こちらもケレン味たっぷりでヒステリックでワイルドな乙女のDEATH DISCに仕上がっていて、まさに悪夢です。パトカーのサイレンまで聴こえて来て穏やかではありません。
ちょっとハスキーで金切り声に近いロリ バートンの歌声。
数年前、ロリ・ バートンのソロアルバム『BREAKOUT』がRev- Olaからリイシューされて、今回の『NIGHTMARE』も収録されています。このアルバムはこのシングルみたいな曲ばかりではなく、作曲家ロリ バートンの幅の広いソングライティングを楽しめる内容に仕上がってます。
達郎さんのラジオで知ったのですが。

因みにこのシングルは去年、大阪へ遊びに行ったときにアメリカ村のTIME BOMBで入手しました。
再発シングルだと思います。

『CHICO'S GIRL』《LD-69》〈Written by BARRY MANN & CYNTHIA WEIL〉(2'34'')【1966】




Glitter and Gold

Glitter and Gold

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ace
  • 発売日: 2009/02/10
  • メディア: CD




Breakout

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rev-Ola
  • 発売日: 2005/12/27
  • メディア: CD



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