『au citron / FRENESI』 [ウィスパーヴォイス]
こんばんは。
最近の愛聴盤にフレネシさんという乙女SSWのアルバム『キュプラ』があります。
彼女の待望の1stアルバム。
このブログでも昨年彼女のシングルを取り上げています。
そのシングル曲も収録されてます。
アレンジは変わっています。
アルバム全体にカラフルなサウンドとキュートなメロディが溢れています。
そして独特のウィスパーヴォイス。
その声は例えばカマトトぶったウィスパーではなく、孤独感のある少年の様な面影を湛えています。
たとえばケンローチの「ケス」の鷹を愛する少年や、「フランダースの犬」のネロ少年、そして「赤い風船」の男の子の様な、孤高さを含んでいる気がします。
声だけではなく、大多数の濁った意見ではない、非凡で偽りの無い澄んだ視点も彼女の歌詞には光っています。
彼女のブログはユニークで楽しいです。
という訳で、順番は逆になりますが、彼女の過去のシングルを取り上げましょう。
「キュプラ」からシングルカットするなら『覆面調査員』でしょうね。
さてシングルについて『au citron』。
これは1999年にBAMBINIというレーベルからリリースされたデヴューミニアルバム『LANDMARK THEATER』からのシングルカット。貴重な7インチです。
アルバム全体としても夏にピッタリ。
このレーベルはバンヒロシさんと関係あるのでしょうか。
A面の『au citron』
シェイカーのサンバのリズムに鍵盤のシンプルなリフレイン。
ひんやりと軽快なラテンサウンドと向こう見ずで素朴なウィスパー。
キュートで少しアンニュイなメロディが印象的な作品。
エンディングのウィスパーヴォイスの多重コーラスがチップマンクスみたいで可愛らしい。
B面には二曲収録されています。
一曲目は『CLOUD BOSSA』。
『LANDMARK THEATER』には未収録で他にはBAMBINIでのオムニバスアルバムにのみ収録されている曲で実にムーディでピースフルなボサ ノヴァ。
フレネシさんの舌ったらずな歌声も愛くるしい。
心地好さに眠ってしまいそう。
二曲目は『ONE'S TAIL DOES DUTY AS.....』。
ワルツタイムの陽気で優しいハモンドオルガンがフィーチュアされた作品。
日なたぼっこをしているような気分になります。
このアルバムでは『キュプラ』とは異なり、英語やポルトガル語の歌詞で唄われています。
ダイヤの原石の輝きを持つ無邪気なデヴュー作です。
フレネシさんの巧みな鍵盤プレイも聴きどころです。
このあとフレネシさんはキーボードプレイヤーの河合大介氏と〝blueno〟というユニットを組んで同名のアルバムをリリースします。洗練されたジャジーなオルガンサウンドと更にヴァラエティなソングライティングの才能を開花させたフレネシさんの楽曲がスパークした魅力的な内容です。
このアルバムから日本語の歌詞の作品にアダプトしているようですね。
そして最新作の『キュプラ』。
フレネシさんの魅力バクハツの一枚。
現在、フレネシさんは都内のHMVを中心に新作のプロモーション活動をされているようですので興味のある方は是非魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
『au citron』《BINI 4》〈作詞・作曲:FRENESI〉(3’22’’)【1999】
ブログで紹介されててうれしかったです。
今も活動されてたんですね。
HMVもチェックしてみたいと思います。
by Lo-Fi (2009-07-22 00:18)
>Lo-Fiさん、こんばんは。
コメント&niceありがとうございます!
Lo-Fiさんもご存知でしたか!
さすがですね、うれしいです。
新作も素晴らしい出来です。
都内で時々ライヴやイベントも開かれてるようなのでこちらもおススメです。
by 都市色 (2009-07-22 20:33)