『心のアンテナ/中川翔子』 [邦楽女性アイドル/00年代]
こんばんは。
前回からのアニメ繋がり、という訳で、
中川翔子さんの二ヶ月前に出たニューシングル『心のアンテナ』を。
これは劇場版ポケモンの主題歌ですね。
特筆すべきは、勿論この作品を手掛けているのが松本 隆&細野晴臣というゴールデンコンビと云うコト。
これまでも当ブログでこのコンビの作品を取り上げましたが、
奇しくもアニソンばかりでした(「ナウシカ」と「銀河鉄道の夜」)。
昨年とりあげた翔子さんのシングルは同じく松本氏と筒美京平氏という、これまた超ゴールデンコンビですが、それに匹敵する組み合わせ。
『心のアンテナ』は彼女が崇拝する松田聖子さんのヒット曲『天国のKISS』を下敷きにしたような明朗な作品ですね。云うまでもなく、『天国のKISS』は松本&細野コンビの作品。
アレンジは島田昌典氏。生楽器のアンサンブルを大切にしたサウンドが開放的。
リズムを刻むゴージャスなストリングスのイントロが眩しいです。
清涼感たっぷりの明るく爽やかなメロディ。
ゴールデンコンビによる安らぎを音にしたような上品な仕上がり。
翔子さんの唄にも穏やかなそよ風のように優しいイメージを喚起させます。
ゆったりと大空を散歩している感じ。
二曲目は『せーので恋しちゃえ』。
こちらは打って変わって、弾けっぷりが尋常ではないアップテンポの胸躍るナンバー。
ポジティヴなラヴソング。
厳粛なオーケストレーションから一転、スピーディなバンドサウンドへの展開が絶妙。
リズムの緩急が楽しくてポップな仕上がり。好きな曲です。
カップリング扱いなのが勿体ない位。
作詞はmeg rockと翔子さん、作曲は田代智一氏。アレンジはnishi-ken。
三曲目は聖子さんの曲のカヴァー『硝子のプリズム』。
シングル『ピンクのモーツアルト』のB面。
両方ともやっぱり松本&細野コンビ作。
メロディは洋菓子の様に甘いけれど、歌詞は微妙な三角関係の内容。
ライトにアダルトな世界の歌に挑戦してます。
歌い方もどことなく聖子ちゃんっぽくて微笑ましい。
四曲目は『心のアンテナ』の細野晴臣オリジナルミックス ヴァージョン。
細野さん自らによるアレンジで箱庭テクノポップ風味って感じのサウンドでキュートな仕上がり。
なおシングルの初回盤には『心のアンテナ』のPVとそのメイキング映像を収めたDVDが付いてます。
翔子さんは色んなパターンの曲を実に自然体で歌いこなしてますね。
これからも僕好みの作家の作品を貪欲に歌って欲しいなぁ。
『心のアンテナ』《SRCL 7063?4》〈作詞:松本 隆/作曲:細野晴臣/編曲:島田昌典〉(04’51’’)【2009】
こんばんは。
「心のアンテナ」は松本ー細野コンビの作品ということで聞きました。
良い曲だなぁ。と思っていたら
それよりも聖子さんのカバー「硝子のプリズム」の方が
より良かった!という印象でした(^_^;)
中川翔子さんのシングル作品って
メインの曲よりカップリングの方が好きなんですよねぇ(^^ゞ
「赤道小町ドキッ」だったり
不二家のCMで使われていた「through the looking glass」だったり。
・・・失礼いたしました。
by リゼ・スタンスフィールド (2009-09-14 02:15)
このシングル買いました!「心のアンテナ」もしょこたんの優しさが表現されてて好きですが、それ以上に「硝子のプリズム」のカヴァーが秀逸です!
聖子さんが歌ってた当時、僕は「ピンクのモーツァルト」よりもむしろB面のこの曲のほうが好きでした。実際、夜ヒットとかでは2回くらい「硝子のプリズム」のほうを歌ったはず。それだけファンの間でも人気のある楽曲だったんでしょう。
しょこたんのカヴァーはどれもハズレ無しと思えるくらい、完成度が高いと思います。あくまでもオリジナルに忠実に、それでいて、しょこたんの新たな魅力も加味されていて素晴らしいです。
by いとぞう (2009-09-14 20:42)
>リゼさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
カップリング曲が良いというのはシングル好きには有り難いことです。
カヴァーのセンスが良いのは原曲への敬愛の念が上手く伝わってるのでしょうね。
さすがしょこたん。
by 都市色 (2009-09-15 22:01)
>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
「夜ヒット」でも「硝子のプリズム」は歌われてたのですか!
シングルのB面を選ぶなんてしょこたんは聖子さんの大ファンなのですね。
アイドルのカヴァーアルバムを出して欲しいですね。
by 都市色 (2009-09-15 22:07)