『冬のオルカ/キリンジ』 [キリンジ]
こんばんは。
「冬」という言葉が付くタイトルのシングルで一枚。
キリンジのインディーズ時代の作品『冬のオルカ』。
一曲目の『冬のオルカ』
メジャーデヴュー盤でも再録されていますが、キーが異なりますね。
インディーズ盤の方が低いです。
それ以外はアレンジはほぼ同じ。
マリンバの音に導かれて、
弟氏のお得意のメロウで軽快なフォークロックって感じで。
少し妙なハードヴォイルドな世界の歌詞もすでに完成されてます。
こちらのバージョンはワーナーからのベスト盤にも収録されました。
二曲目は兄氏の『水とテクノクラート』。
ウキウキするようなファンキーな16ビート。
途中で大サビの展開からロジャー ニコルス風な旋律が顔を出しますね。
三曲目も同じく兄氏の『休日ダイヤ』。
小春日和ののんびりした雰囲気が漂ってます。
スティーリィダン風なシャッフルの洒落た作風。
心地好い余韻を残します。
そして二曲&三曲目はシングルオンリーの作品。
どちらも電車に関するお話。
シングルのジャケットと関わりがありそうです。
シングルですが卓越したソングライティングの火花が散る充実した内容。
鮮やかでマイルドなメロディと軽妙洒脱な歌詞。
そして作品を活かす的確なサウンドデザイン。
キリンジ、プロデューサー兼アレンジャーの冨田恵一氏、そしてエンジニアの松田龍太氏という不動の布陣。
デヴュー盤の豹柄なミニアルバム『キリンジ』を上回る出来の『冬のオルカ』を聴いて、とんでもないソングライティングのミュージシャンが登場したものだとあの頃思いました。
この時期のキリンジの作品を聴いていると美しい夕映えのイメージが浮かんできます。
今年はどんな作品で楽しませてくれるのでしょうか。
『冬のオルカ』《NATURAL-213》〈作詞・作曲:堀込泰行/編曲:冨田恵一〉(03’34’’)【1997】
2 IN 1~10TH ANNIVERSARY EDITION~
- アーティスト: キリンジ
- 出版社/メーカー: おもちゃ工房
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: CD
コメント 0