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『THERE SHE GOES / THE LA'S』 [英国ロック/80年代]

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オハヨウゴザイマス。
気分を変えて、洋楽を取りあげましょう。
ブリティッシュ ビートの真骨頂。
リヴァプール出身のザ ラーズの2ndシングル、『THERE SHE GOES』。
問答無用のマージービート、名曲。

まるで’60年代前半に作られたかのような曲ですが、1988年のシングル。
シンプルなメロディの魅力。
ジョン レノンの魂が乗り移っているような。
一度聴いたら忘れない「♪there she goes〜」という永遠に新鮮なフレーズ。
一本作りの木像のような気骨溢れる力強さ。
そしてシンプルなバンドの演奏ながら過不足なく楽曲の良さを表現しています。
冬の朝、寒さとキリッとした空気の中、差し込む太陽の鮮烈な眩しさのような。
およそ二分三十秒の中にロックの魅力を余すこと無く封印した一曲。
ヴォーカル&ソングライターのリー メイヴァース氏のヴォーカルも60年代的なブルース フィーリング溢れる味わい深さ。ミック ジャガーっぽいです。

♪彼女が通り過ぎていく
 再び
 僕の脳の中を巡っていく
 この変わらぬ気持ちを
 抑えることは出来ない



この曲は1988年にボブ アンドリュースのプロデュースでシングルリリースされるのですが、
1990年にスティーヴ リリーホワイトによるプロデュースのもと、制作された1stアルバムの為に、再レコーディングされています。
僕が持っているシングル盤の「THERE SHE GOES」はこの音源が収録されています。
バンドの中心人物リー メイヴァースはセルフプロデュースによるレコーディングを希望していたため、アルバム制作は難航し、アルバム一枚を残して紆余曲折の末、バンドは解散します。

この動画で聴くことの出来るのは1988年のオリジナルバージョンです。
スティーヴ リリーホワイト版と聴き比べてもそれ程変わらない出来だと思います。
初期衝動を重んじるロックミュージシャンの深いこだわりがリー メイヴァース氏にはあったのかなと思います。
後者が若干演奏時間が長いです。
佐野元春さんがロンドンで「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」(1989)を制作していたときに、キーボードでボブ アンドリュース氏が参加していたのですが、このときに「THERE SHE GOES」のリリース前のデモテープを聴かせてもらって彼から感想を訊かれたそうです。面白い話ですね。

二曲目はメランコリックな曲調がキンクス風の『FREEDOM SONG』。
1stアルバムにも収録されています。

三曲目は『ALL BY MYSELF』。
幻想的なフォーク風のバラード。
こちらはバンドによるセルフプロデュース作でアルバム未収録。

唯一のアルバムは90年代、本当に愛聴しました。
ザラッとしたブルージーな英国ロックアルバム。
大学時代を思い出させます。
もう最近は新しい英国のロックバンドに疎いですが。
コレがあれば構わないかな、なんて。
このアルバムのデラックスエディションがリリースされましたが、その中には本人たちだけによる初期の演奏も多く収録されているそうです。まだ聞いたことがありませんが。
ジョン レッキーのミックスも入っているそうです。
少し前に、ラーズは再結成して日本の夏フェスに参加したそうですね。
未だに影響力のあるバンドです。

『THERE SHE GOES』《POCD-1042》〈Written by L.A. MAVERS〉(02’41’’)【1988】


ラーズ+26<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

ラーズ+26<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD



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