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『お嫁に行くんだね/水原 弘』 [歌謡曲/70年代]

お嫁.jpg

こんばんは。
今夜は赴きを変えてウェディングソングを。
水原 弘さんで『お嫁に行くんだね』です。
さぁ、水原さん張り切ってどうぞ!



雲ひとつない青空の下、
純白のドレスに身を包んだ花嫁の瞳には喜びと不安の色が入り交じっている。
そのとき、突然一陣の風が吹き抜けた!
彼女の背後には満面の笑みを湛えた水原 弘の姿が。
髪と背広を春の突風になびかせながら。
その姿はまるで花嫁の守護霊か。
彼女の不安を優しく拭い去るように、Vサインを両手に掲げて彼は唄う…。

なかなかインパクのあるジャケットですよね。
この曲はNHKの「あなたのメロディ」という番組で生まれたうた。
一般の視聴者が応募した自作曲の中から選ばれた歌をプロの歌手が唄うという番組。
その番組での入選曲がシングルとなりました。

晴れやかな人生の門出を祝う明朗な歌謡曲。
優しさと暖かさに充ちた旋律。
青空のように突き抜けています。
この曲が素晴しいのはメロディだけではなく、歌詞もです。
結ばれた二人だけを祝うのではなく、二人にまつわる周囲の人々への気遣いも感じられるのが素晴しいです。

♪お嫁に行くんだね
 やっと君も
 心配していたけど
 良かったね

 君と君の彼には
 幸せになるように
 君にふられた人には
 元気になるように
 そのためにこの歌を
 君にあげよう

 お嫁に行くんだね
 良かったね

結婚の成就が様々な人々の理解と犠牲の上に成り立っていることを、
この歌は朗らかに教えてくれます。
アマチュアの方が作った歌と思えません。
いや、逆にこの素朴な視点はプロには考えつかないのかもしれません。
林 保明さんという方による作詞作曲。
そして水原 弘さんの包容力ある歌声が楽曲にピッタリです。
これぞ歌謡曲。

B面は『マリアの愛』。
こちらはプロの作家、川内康範氏の作詞、曽根康明氏の作曲によるムーディなバラード。
一転して仰々しいほどにドラマティックな愛の世界。
カンツォーネとかシャンソンみたいです。
愛に生きることが喜びだけでなく悲しみももたらすと云う、川内氏らしい、思慮深くスケールの大きなメッセージ。
この作品もなかなか名曲です。
水原さん、やっぱり歌が上手いですねぇ。


そして最後に。
このシングル&拙文を、この春にご結婚された女流アクセサリーデザイナーのSさんへ捧げます。
大好きでした…。

〝幸せにね〟

『お嫁に行くんだね』《TP-2620》〈作詞・作曲:林 保明/編曲:一ノ瀬義孝〉(02’43’’)【1972】
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都市色

>ゆうのすけさん、niceありがとうございます。
by 都市色 (2010-04-25 09:00) 

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