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『YOU'VE GOT A FRIEND(きみの友だち)/ JAMES TAYLOR』 [米国ロック/70年代]

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こんにちは。
お久しブリの照り焼き(by 広川太一郎)です。
またブログを再開しましょう。
今回はジェームズ テイラーさんです。
このシングルを取りあげたと云うコトは、
そうです。
先週、上京しまして行ってきました武道館。
ジェームズ テイラー&キャロル キングのジョイントコンサート。
それはそれは夢のような時間でした。
あの夜、演奏される曲全てが名曲で名演。
変わらない心の友のような音楽。
思い返すもジワジワと心から音楽の喜びが溢れてきそう。
会場にはリアルタイムで彼らの歌と共に青春を送られて来たと思しき50〜60代の熱い音楽ファンで埋まっていました。僕なんか若い方でした。
このコンサートが素晴しいのは夢の共演ばかりではなく、
全盛期の二人の音楽を支えて来た仲間たちも演奏に参加していると云うコト。
セクションのダニー コーチマー、リー スクラー、そしてラス カンケル諸氏。
これ以上望めないほどの錚々たる役者が揃いました(クレイグ ダーギー氏も参加してればロイヤルストレートフラッシュでしたが)。
この顔ぶれでの演奏が醸し出す雰囲気はやはり格別で濃厚です。
お互いの音楽性への尊敬を忘れない交流の深さを感じました。
舞台は武道館ですが、ニューヨークやロサンゼルスのスタジオにて、リラックスしたムードでレコーディングされたであろう当時の空気が流れていました。
音楽は時空を超えます。
そして70年代初頭の彼らにまつわる音楽のコトなどに思いを巡らしたり。
JTがダニーコーチマー氏とデヴュー前に組んでいたフライング マシーン。
キャロル キングさんとダニー氏、そしてチャールズラーキー氏が組んだTHE CITY。
CITYの解散後、ダニー氏とチャールズ氏がアヴィゲイル ヘイネスという女性ヴォーカリストと組んだバンド、JO MAMA 。それからダニー氏のファーストソロアルバム「KOOCH」。
これらも90年代後半の名盤探検隊のリイシュー世代の僕は主役のお二人のソロアルバム同様に聴き込みました。深く多彩な音楽性で繋がれたサークル。
ライヴではCITYのレパートリーも聴けて大感激。
JTもCKも僕はライヴは初めての体験でした。
JTは90年代に素晴しいライヴ盤をリリースしてますが、実際に聴いた彼らの生歌はお世辞抜きに素晴しかったです。
瑞々しく成長を重ねた、褪せることの無い歌声に感動しました。
年齢を感じさせないパフォーマンス。
お二人とも微笑ましいほど無邪気にステージ上で動き回り、飛び跳ねてました。
大御所のスターですけど、とても親しみ深くフランクな人柄も感じられて嬉しかったです。

リアルタイムで彼らの音楽を体験出来なくてもその感動は共感出来ます。
ヴァイタリティ豊かな歌と演奏に明日への活力を頂きました。
感謝!

さて、前置きがまたまた長くなりましたがシングルのご紹介。
もう説明の必要の無い名曲。
勿論この曲はライヴのハイライトで二人のデュエットで唄われました。
一番をJTさん、二番をCKさん。
年輪を重ねた変わらぬ友情を確かめ合うような深い味わい。
案の定、聴いてたら涙腺が緩んでしまいました。
他にも涙なしでは聴けない曲は沢山。
キャロルさんの名盤「つづれおり」収録の名曲をJTさんが同年のアルバム『MUD SLIDE SLIM AND BLUE HORIZON』で取りあげました。
CKバージョンはピアノのせつない弾き語りにドラマティックなストリングスが降り注ぐセンチメンタルな印象がありますが、JTバージョンは乾いたアコギの弾き語りにセクションのアコースティックな薄い編成のアンサンブルが被る、ソフトで淡々とした響きがあります。JTさんの朴訥とした唄とジョニ ミッチェルさんのマイルドなコーラスも効果的です。
どちらの「きみの友だち」も思いやりに溢れた胸に沁み入る歌と演奏。
素晴しいので甲乙はつけ難いです。



B面は『YOU CAN CLOSE YOUR EYES(目を閉じてごらん)』。
同じく『MUD SLIME SLIM〜』からの作品。
JTさんによるギター一本の弾き語りとハーモニー。
この曲も恋人や友人を優しく励ますような癒しの歌。
飾り気の無い静かな歌と美しいアコギの音色に心の緊張がほぐれて行くようです。
う〜ん良い曲です。
何と、武道館公演の翌日の横浜パシフィコではこの曲も演奏されたとのこと。
羨ましい。

70年代初頭、嵐のような60年代の狂騒に疲弊したアメリカの人々の心を救った歌は、
今も尚、多くの人の胸の奥に届いています。
ありがとうJT&CK。
いつまでもお元気で。

『YOU'VE GOT A FRIEND』《P-1060W》〈Written by CAROLE KING〉(04’29’’)【1971】


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コメント 4

うっち

そっか、横浜では"YOU CAN CLOSE YOUR EYES"もやったんですか。
英語版のwikiのセットリストには書いてあったので、何で日本ではやらないのか不思議でした。

それにしてもこの二人の「きみの友だち」を3/4セクションの演奏で、しかも日本で聴ける日が来るとは思いもしませんでした♪
by うっち (2010-04-22 09:07) 

都市色

>うっちさん、こんにちは。
コメント&niceありがとうございます!
「don't let me be lonely night」も聴ければパーフェクトでしたが、
大満足でした。
また近いうちに来日して欲しいです。
by 都市色 (2010-04-22 18:56) 

Harry Runyon

そうですか。いかれたのですね。
私は14日の初日でした。
とにかくJamesの素晴らしい歌声といったら。
また来てもらいたいですね。
彼は1970年前半に来て以来、日本には来てないですから。

それと今週、センチメンタルシティロマンスをライブハウスで
見ました。ブログにもアップしましたので、ご参考まで。

by Harry Runyon (2010-04-30 00:12) 

都市色

>Harryさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ライヴをご覧になったのですね。
JTは70年代以来なのですね。
ホント、再来日して頂きたいです、
センチのライヴも良さそうですね。
ブログ読ませて頂きます。
by 都市色 (2010-05-01 02:32) 

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