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『RAIN DOLPHIN /有賀啓雄』 [邦楽ロック/90年代]

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こんにちは。
今年は梅雨らしい、ジメジメと雨の多い日が続いてますね。
雨の歌特集はひと足先にこれが最後。

というわけで、大トリはこの方、有賀啓雄さん。
ポップミュージック界の雨男。
彼の92年のシングル、「レイン ドルフィン」。
セカンドアルバム「UMBRELLA」収録。

一曲目のタイトルチューン。
ダイナミックな16ビートのドラムとベースが刻む鉄壁なサウンド。
達郎さんの「BLOW」に比肩するグルーヴ。
それもそのはず、ドラムは青山 純さん、ベースは有賀さんですが、
パーカッションは浜口茂外也さん、ピアノは中西康晴さん、そしてギターは佐橋佳幸さん。
達郎さんのレコーディングの常連メンバー。
迫力のあるビートが激しく降り注ぐ大雨を表現しているようです。
まるで街を洗い流しているような。
その大雨の中を激しく躍動するイルカのイメージ。
雨の大海原をうねるイルカ。
ドライヴする快適なサウンドに包まれて、涼しげなコード進行の旋律が走ります。
間奏のトランペットの勇壮で開放的な響き。
雨なのにカラッとした音像と少しくぐもった有賀さんの歌のバランスも絶妙。
重厚かつ繊細なアレンジ、素晴しい。


カップリングはアルバム未収録の「恋人だった友だち」。
アルバムに入らなかったのが不思議な程のメロディアスな作品。
有賀さんはお気に入りだったようで2006年に出たベスト盤には収録されています。
安定感のあるゆったりとしたリズムに乗って、過ぎ去りし恋の思い出が綴られています。
その思い出の日々にも雨は欠かせません!
抒情的なメロディのサビが胸を締め付け、濡らします。
優男な有賀さんの歌の表情もせつなく。
でも聴いたあとは清涼感に充ちています。

良いですねぇ。
水彩画のように淡く美しい有賀さんのポップス。
〝RAINY CRUISING POP MUSIC〟
いつかまた新曲を聴かせて欲しいです。

『RAIN DOLPHIN』《FHDF-1210》〈作詞・作曲・編曲:有賀啓雄〉(4’15’’)【1992】


GOLDEN☆BEST 有賀啓雄

GOLDEN☆BEST 有賀啓雄

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: CD



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いとぞう

ムシムシと不愉快なほどの暑さと雨の毎日ですが、こんな時でも恵みの雨と思えるような涼しげなサウンドに耳を奪われます。部屋の中から外を降る雨を眺めながら物思いにふける時に聴きたくなりますね。
有賀さんのように、こんなに雨にピッタリなボーカルの人はなかなかいないでしょう。
by いとぞう (2010-06-30 20:55) 

都市色

>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
有賀さんの歌声は佐橋さんの歌声に似ている気がします。
レコーディングにも参加してますし、
佐橋さんは有賀さんの曲を歌ったこともあるそうです。
by 都市色 (2010-07-05 15:30) 

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