『玉突き／GREAT 3』 [ロッテンハッツ]
こんばんは。
六月の終り、chocolat & akitoのライヴを観に、東京へ出かけました。
彼らのライヴに参加するのはもう五年ぶりくらいでした。
久しぶりに観ましたが、お二人のユニットとしての成熟度、完成度がどんどん高まりつつあることが判る、素晴しい内容でした。
個性的な歌声がハーモニーとして重なり合い、さらに魅力が倍増されて響きます。
chocolatさんのプレイヤーとしての成長も著しく、益々チャーミング。
最近の彼らのライヴではサポートメンバーとして元the chang、ticaの石井マサユキさんがギターを演奏されていて、とても嬉しかったです。chocolat & akitoのサウンドにピッタリでした。
という訳で、彼らのシングルを紹介しようと思いましたが、残念ながらシングルは出てませんし、ライヴの定番である片寄さんの「veranda」はすでに紹介してますので、GREAT 3のシングルを取りあげたいと思います。
久しくGREAT 3は取りあげてませんでしたね。
今回は「玉突き」です。
梅雨がなかなか明け切らない、この時期に相応しい感じの作品。
地味ですが、味わい深くてこの曲も大好きです。
通算四枚目のシングルは、これまでのポップでアップテンポな内容から一転、ダウナーなムード。
センチメンタルでメロウなミディアムナンバー。
失恋の痛手がジワジワと、キリキリと、ヒリヒリと染み込んでくる片寄さんお得意のやるせなき、ラヴソング。
エフェクトされた彼の弱々しく、儚げな歌声。
救いようのない男の情けなさ。
傷ついても、それでも人は恋をしてしまう…。
憂いの湿度にゆらめくギターの響き。
低く太いベースのたゆたうルーズなリズム。
密室的な雰囲気で、全体的にサイケデリックなサウンドが効果的です。
こちらのライヴ映像では、研ぎ澄まされた先鋭的なアレンジに変わっていますが、シャープなサイケデリックさにブレはありません。こちらも素晴しい出来です。
緩急自在のマッドな演奏がカッコいい。
この振り切れ具合、う〜ん、COOL。
やっぱりGREAT 3は良いなぁ。
三人じゃなきゃ。ね！？
カップリングは「素敵じゃないか」。
アルバム未収録曲の隠れた名曲。
初期のGREAT 3らしさが瑞々しい泣きのロックナンバー。
失恋の「玉突き」とは反対の恋の始まり、愛の予感を歌っています。
上手く行かない過去の恋愛を乗り越えて、今度こそほんとうの愛を見つけようとする男の弱さと意地らしさ。
片寄さんのリードヴォーカルに高桑さんがフォローする、いいなぁ。
いまは御三方もソロワークが好調で、それはなによりです。
三人のそれぞれの豊かな才能はファンが一番良く知っていたのだから。
でも、
GREAT 3の復活、ファンはいつまでも首を長くして待ってますからね。
最後に、片寄さんがついにオフィシャルブログを始めました！！！
文才のある彼の読み易く、観察眼の鋭い文章を堪能出来ます。
twitterも始められたそうです。
是非是非、LET'S FOLLOW HIM！です。
『玉突き』《TODT-3961》〈作詞；片寄明人／作曲：片寄明人、高桑 圭、白根賢一／編曲：GREAT 3〉（04’21’’）【1997】
ROMANCE Standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)
- アーティスト: GREAT 3
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: CD
ごぶさたしています。
｢素敵じゃないか｣、大好きな曲です。
昔、同僚が披露宴で流す曲を選曲していたとき、
すすめたら使ってくれたことがあります。
5月にプレイグスがライブをしたので、
Gerat 3はいつ？いつ？いつ？ と躍起になりそうなものでしたが、
『いつでもいいじゃん、なるようになるだけ、声が上がったら動けばいい。』
と、意外に落ち着いていました。
当分ないと思うし、それでいいとどこかで納得しているのかな。
片寄くんのブログ、ようやく更新されたのですね。
もうすっかりその存在を忘れていました。
教えていただきありがとうございました。
～それでも また恋におちる...ここだけよく口ずさみます。
by きこ (2010-07-15 09:53)
＞きこさん、こんばんは。
コメント＆NICEありがとうございます！
「素敵じゃないか」も人気がありますね。
披露宴で、良いですねー。
歌詞も好きです。
プレイグスは復活ですね。
期間限定ですけど。
同世代のバンドの仲間たちもみんな元気ですよね。
グレイト3の三人も元気で何よりです。
by 都市色 (2010-07-18 02:52)