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『夏の光/キリンジ』 [キリンジ]

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こんにちは。
暑いですね。
予報ではまだまだ九月も暑い日が続くとのこと。
まだまだ夏は終わらない。
ドンと来い!夏!
かかって来い!日射病、、熱中症、紫外線!!(ウソです、言い過ぎました。ご免なさい…)
という訳で、
キリンジのニューシングル『夏の光』を。

配信限定のシングルが多かったキリンジの久しぶりのCDシングル。
タイトル『夏の光』。
イントロが鳴り出した瞬間に、何だか判らないけれど、抑えきれないほどの衝動に駆られるような演奏に持ってかれます。
突然周囲の景色がパーッと華やぐような、光彩豊かなサウンド。
キリンジの放つポップマジックの風圧にブっ飛ばされます。
これからお聴きになる方、どうぞ気をつけ下さい。
兄氏の瑞々しいメロディ、弟氏の潤いに充ちたヴォーカルが生命力漲る太陽の季節を謳歌しています。
歌詞も素晴らしい。

 ♪一度きりの人生に
  “こんど”はないのさ
  今、夏を生きてるんだ

躍動感溢れるエイトビートの突進力。
ウォール オブ サウンドのようにカラフルで揺るぎない音像の迫力。
沖山優司さんの唸るベース、楠 均さんの荒ぶるドラミングの頼れるリズム隊の貢献も素晴らしい。
天を駆けるような田村玄一さんのペダルスティールの鮮やかな音色も効果的。
多幸感溢れる兄弟のハーモニーも美しい。
口笛のフレーズもゴキゲン。

二曲目はカラオケ、
三曲目からは豊富なライヴ音源。
2008年の『朝焼けは雨のきざし』に次ぐ、46分に及ぶメガ盛り仕様。
昨年暮れの、ビルボード東京での演奏から。
比較的普段のライヴでは取りあげられないようなマイナーな作品が選ばれていて面白いです。
しかもアレンジがライヴ用に変えられていて。

まずは「鼻唄」。
「DODECAGON」収録曲でライヴではアコースティックなアレンジで演奏されてます。
伊藤隆博氏のアコーディオンの音色と弟氏の歌声がしみじみと沁み入ります。

次は「休日ダイヤ」。
インディーズ時代の隠れた名曲。
シングル「冬のオルカ」の収録曲。
こちらは比較的オリジナルに沿ったアレンジ。
ゆったりとしたリズムに朗らかなメロディが軽やかに流れて行きます。
のどかな街の風景スケッチのうた。

そしてシングルにもなった「ロマンティック街道」。
スローでダウナーな歌謡ブルース調にリアレンジ。
マリッジブルーも此処に極まれり、といった恨み節。
前川 清さんに歌って欲しい。

続いて同じくシングル「今日も誰かの誕生日」。
こちらも大胆な変貌を遂げてます。
ハモンドオルガンの調べに乗ってスローなソウルバラード風。
ドラマティックで繊細なバッキングの演奏。
上記の二曲は「朝焼けは雨のきざし」にもライヴバージョンが入ってますので比べて聴いてみるのも面白いです。

さらに「むすんでひらいて」。
シングル「グッデイグッバイ」のカップリング。
こちらもキリンジのダークサイドの真骨頂の隠れた名曲。
裏ぶれた、おどろおどろしくムーディな演奏も良いです。

最後はこちらもシングル曲「YOU AND ME」。
オリジナルと同じ、ファンキーでメロウな16ビートの演奏がナイス。
ニューソウルの輝きを呼び覚ますメロディと弟氏の歌いっぷり。
いなたいギターソロもかっこいい。

ホットなライヴバンドとしてのキリンジの魅力タップリな一枚。
地味な選曲かと思いきやシングル曲が多かったですね。
僕が過去に取りあげたシングルからの曲も多いではないですか。
そして、間もなく、二年ぶりのニューアルバムがリリース予定。
秋からのツアーも楽しみです。

『夏の光』《COCA-16393》〈作詞・作曲:堀込高樹/編曲:キリンジ〉(04'45'')【2010】


BUOYANCY

BUOYANCY

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: CD



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