『SWEETHEART / MARI PERSEN』 [ウィスパーヴォイス]
こんにちは。
久しぶりの洋楽のシングルをご紹介。
空気も景色も秋めいてきましたね。
シックで落ち着いた季節の装いに相応しい一枚を。
ノルウェー出身の美麗なシンガーソングライター、マリ ペルセン。
母国でロイヤルティーズと云うバンドで活動中なのですが、
ソロアルバムをリリースしました。
それが実に素晴しいのです。
ブロッサム ディアリーの再来と云っても過言ではないチャーミングなウィスパーヴォイスが炸裂。
そして類い稀なるソングライティングの才能もバクハツしています。
JAZZやクラシック、ボサノヴァ、映画音楽、ダンスミュージックなど幅広いジャンルをポップなサウンドのリボンで包んだ愛らしいアルバム。
聴いていて思わず頬が綻んでしまうような多幸感。
そんなアルバムのリードトラックとなりそうな作品を我が国でシングルカット。
「SWEETHEART」です。
美しい横顔とブロンドの髪、そして水玉模様のドレスのジャケにも降参!
緩やかに、ピアノとストリングスの音色の美しさにとろけそうになるイントロからウットリ。
香しき甘い調べに絡んでくるマリ嬢の気怠く優しいウィスパー。
ミディアムな16ビートのリズムに乗って夢見心地なメロディが展開されます。
ハモンドの響き、グロッケンの瞬き、ファズギターの刺激も絶妙なアクセント。
アレンジも良いですね。
こちらの動画はライヴでの弾き語りですが、
楽曲の骨格がしっかりしているのでシンプルな編成でもメロディの良さが伝わりますね。
このアレンジの方がよりブロッサムディアリー度が高いと云えます。
う~ん、芳しきポップミュージック。
素敵です。
B面は「CRIMINAL」。
一転してダンサブルなノリの良いビートにワクワク。
グルーヴィなベースとタイトなドラムの16ビート。
そしてマリ嬢によるスリリングでミステリアスなヴァイオリンソロ。
セクシーで甘い誘惑に惹かれそうなメロディとサウンドが印象的。
この曲も良いですねぇ。
もうケチのつけ様のないシングルだし、アルバムもゴキゲンです。
フレンチポップスやネオアコ、女性ジャズヴォーカルもかかって来い!って感じでそれらの音楽になどに目がない方は買って間違いはありません、ええ。
ハイセンスでキュートでエレガーントでモダーンなポップミュージックです。
掛け値なしの名盤です。
最近は北欧の女性ヴォーカルものを好んで聴いていますが、新しいものも古いものも素晴しいモノが多いですね。
透明感のある、聡明で耽美的なサウンドが魅力です。
日本人の琴線にあった音楽性なのでしょうか。
ノルウェイやスウェーデンにいつか行ってみたなぁ。
『SWEETHEART』《MUR208》〈Music : MARI PERSEN , HP GUNDERSEN / Lyrics : MARI PERSEN〉(03'54'')【2009】
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