SSブログ

『STAY/ROTTEN HATS』 [ロッテンハッツ]

sc000abe06.jpg

こんにちは。
例年にない寒さで、煎餅布団に包まりながら更新しています、「03’54’’」。
更に寒いのがフトコロ具合、ほっとけ。

さぁ、お待たせしました。
ロッテンハッツです。
新春早々、東京は渋谷、マウントレーニアホールにて、ショコラ&アキトとヒックスヴィルの対バンライヴに出かけて参りました。
この日の対バンの見所は、C&Aの片寄明人さんとヒックスヴィルの真城さん、木暮さん、中森さんがかつて組んでいたバンド、ロッテンハッツ時代の作品の再演でした。
実は1998年にグレイト3とヒックスヴィルが今はなき新宿の日清パワーステーションで対バンしたのですが、その日はお互いそれぞれのライヴをしただけで、最後にセッションしたりと云うコトはありませんでした。ロッテンハッツの「ロ」の字も出ませんでした…。
アレから12年。
解散からも17年。
早いものです。
あのとき、グレイト3とヒックスヴィルとの対バンの時はまだロッテンハッツの解散は苦い思い出であり、それぞれのバンドの活動の方にプライオリティが置かれていた訳で、過去を振り返るヒマはなかったのだと思います。
更に時間が過ぎて、1月の今回の対バン。
ショコラ&アキト、ヒックスヴィルのそれぞれの充実したライヴのあと、ロッテンハッツの元メンバーの四人が、活動当時のジーンズやジージャンに身を包んで現れた時はジーンと来ました。真城さんはミントグリーンのワンピースでした。
メンバー全員が揃った訳ではないですが、あの頃のように息の合ったハーモニーと演奏を届けてくれました。六曲演奏されましたが、演奏だけじゃなく、彼らのMCも楽しかったです。
当時からライヴの面白さには定評がありましたが、今回も爆笑でした。
あの頃の懐かしい思い出話、裏話が満開でした。
云いたいことを云い合える、気心の知れた仲の良いメンバーなんだなぁ、と改めて思いました。
ロッテンハッツの解散は、唯一のバンド未経験の片寄さんのミュージシャンとしての成長の結果、他のメンバー間と音楽性での齟齬が生じたのが原因なのだと思います。
元々マニアックで音楽性の幅広い個性的なメンバーの集団であり、音楽性の違いで解散してしまうのは運命的な成り行きだったのだと思います。
解散を知った時の94年の春、とてもショックでした。
少しして、バンドがまっ二つに別れて活動をすると知って胸騒ぎがしました。

解散後、とあるインタビューで片寄さんが今でもヒックスヴィルのメンバーを尊敬していると語ってるのを読んだ時は嬉しかったです。
あの頃を知っているので尚更、今回のライヴが楽しめました。
僕にとってはシュガーベイブに匹敵する青春のバンド。
ロッテンハッツのメンバーだった六人が現在も音楽シーンで現役で充実した活動をしていることがとても嬉しいです。誇りに思います。
思い返すも楽しい夜にでした。
東京の夜は寒かったですが心は温かかったです。
まだまだロッテンハッツには書きたいことがありますが、こっちのシングルでも語ってるので良しとしましょう。

関係ないですけど、ライヴが終って妹のアパートに泊めてもらおうと井の頭線に乗っていたら、電車のシートにミドリカワ書房氏が眠ってました。

さて、思い入れたっぷりな前置きはこの辺で。
シングルを紹介しましよう。
メジャーデヴューアルバム『SUNSHINE』からのシングルカット。
「STAY」。
片寄さんの作詞、高桑さんの作曲によるもの。
ブルージーでレイドバックしたミディアムバラード。
イントロの切ないギターのフレーズが印象的。
高桑さんによる滋味でマイルドなメロディ、ここで既にCURLY GIRAFFEの作風が感じれますね。
渋い曲ですが、片寄さんの甘い声で歌うと爽やかになってしまうのですよね。
そこがロッテンハッツの魅力なのかも知れません。
そしてメンバー全員の厚く美しいコーラスワーク。
間奏のスティールギターの音色は名手、駒沢裕樹さんでしょうか。
エンディングに向かって迸る激情のギターソロは木暮さん、かっこいい。



当時はこんな素敵な映像があったとは知りませんでした。
片寄さんはネッド ドヒニーだし、木暮さんはジョン セバスチャンだし、真城さんはママ キャスだし、高桑さんはジェームズ テイラーみたいですね!
基本的に皆さん、今と殆ど変わってないのが嬉しいです。

続いてカップリングは「ALWAYS」。
先日の対バンでも歌ってくれて大感激でした!!!
ロッテンハッツでバンドを始めて、そして作曲も始めたばかりの片寄さんの初期の楽曲。
ロッテンハッツ以降、グレイト3やショコラ&アキトでも聴ける、彼が最も得意とするシャッフルビートの作品。
雲ひとつない青空が目に浮かぶような爽快なラヴソング。
イントロのグロッケンとピアノの響きからキュンとしますね。
ホーンセクションの響きもワクワク。

♪昨日の夜 星を見上げた 僕がとても 目が悪いから 君がいってるみたいに
 きれいには 見えなかったけど

という歌い始めの歌詞のなにげないフレーズが好きです。

そういえば「STAY」は当時、TBSの「ホームワーク」というドラマの挿入歌でしたね。
主題歌は稲垣潤一さんの「クリスマスキャロル「クリスマスキャロルの頃には」。
シングルのジャケに丸いお月様が浮かんでますが、まぁ、気にしないでおきましょう。

ライヴの終りに木暮さんが仰ってましたが、「次回はグレイト3とヒックスヴィルの対バン」でロッテンハッツのみんなの演奏を楽しみたいと思います。

そして今年もショコラ&アキト、ヒックスヴィルでの活躍も楽しみにしたいと思いいます。

『STAY』《KSD2 1025》〈作詞:片寄明人/作曲:高桑 圭/編曲:ロッテンハッツ、佐橋佳幸〉(04'56'')【1992】
nice!(1)  コメント(6) 

nice! 1

コメント 6

ねこま

このシングルCDは私も持っていて懐かしい1枚。
(中身は2枚ですけど。(笑))
そして同じく、グレイト3とヒックスヴィルの対バンで
ロッテンハッツの演奏が実現するのを心待ちにしています。
想っていれば叶うかな。
by ねこま (2011-01-27 23:51) 

都市色

>ねこまさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!!
そうですね、このシングルCDにはサンプラーが入ってます。
ショコラ&アキト、ヒックスヴィルのライヴは楽しかったですよねー。
またライヴでお会いしましょう。
by 都市色 (2011-01-31 15:11) 

うっち

大昔に耳コピした"Words Of Love"のコードのメモがひょっこり出てきまして。
最近気に入ってまた聴いてるところです。
彼らのアルバムもボーナス付きで再発されないかなと、密かに思ってる今日この頃♪
by うっち (2011-02-20 07:48) 

都市色

>うっちさん、こんにちは。
NICE&コメントありがとうございます。
「WORDS OF LOVE」 、弾き易そうですね。
僕は「STAY」をコピーしてました。
そうですよね、彼らのアルバム是非再発して欲しいですね。
ライヴ音源とか足して、高音質盤で!
是非。
by 都市色 (2011-02-22 09:08) 

★cinq★

初めまして。

毎年夏真っ盛りになると片寄さんの「ALWAYS」を聴きたくなるcinqと申します。
今まさに「SUNSHINE」でキュンキュンしつつネット検索していたところ、都市色さんのブログに辿り着きました。

ワタシも@マウントレーニアホールライブ、行きました♪
当時の歌声そのままに、あの日の彼らがそこに居てくれて、アラフォーのワタシも感涙極まり、当時の10代に戻ってしまった記憶があります。

自宅のCDでしか彼らの曲を聴く事ができなかった息子に、ROTTEN HATSのライブを見せることが出来たのもとても嬉しい思い出です。

気付いてみれば当時のメンバーの年齢もはるかに超えてしまった自分がいて、時間経過に驚かされますが、まだまだ色褪せない名曲なので、これからも聴き継がれていってほしいですね★



by ★cinq★ (2013-08-10 23:05) 

都市色

>cinqさん、はじめまして。
素敵なコメントありがとうございます!
片寄さんをはじめ、ロッテンハッツの元メンバーの皆さんはあの頃と容姿が変わらないですよね。
いつまでも若々しいです。
音楽の魅力もあの頃と変わっていなくて、不思議ですね。
また気軽に一緒にあの頃のメンバーで集まってまたライヴをしてほしいです。
とっても楽しい時間でしたね!
お子さんとも素敵な時間を共有できて良い思い出になりましたね。

by 都市色 (2013-08-11 21:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。