『あなたに夢中／キャンディーズ』

こんばんは。
引っ越しが無事に終わりました。
まだ部屋は散らかし放題ですが、いつものことです。
何とかなるでしょう。
以前の住まいより広くなったのでモノを増やし放題ですね。
都会暮らしが楽しみです。
今日から仕事。

そんな訳でシングル紹介も心機一転。
と、見せかけて今夜もキャンディーズ。
前回はラストシングルでしたが、今回はデヴューシングルなり。
今回も取りあげたのは、昨日のお昼過ぎにNHKでスーちゃんが過去に主演したドラマをオンエアしていたから、というのもあります。さらに衛星放送ではキャンディーズの特番も放送していて、感慨深かったのです。
ドラマは途中から観始めたのですが（開始15分後くらい）、キャスト陣の独特の台詞回しから予想した通り、果たして山田太一脚本作品「鳥帰る」でした。初めて観ましたが、いいドラマでした…。
夫に逃げられ、仲違いした母の住む故郷に里帰りする中年女性を好演されてました。

さて、シングルに話を戻して。
歌手デビューは1973年と云うコトは、僕が生まれた年の作品。
同い年の歌です。
デヴューから四枚目のシングルまではスーちゃんがセンターでヴォーカルを担当しています。
最年少の17歳のスーちゃん。
その「あなたに夢中」はまさに初々しい新芽のようなキャンディーズの魅力いっぱいのナンバー。
シンセサイザーのリズミカルなイントロに誘われて、軽やかなハーモニーの歌い出し。
ランちゃん、ミキちゃん、そしてスーちゃんの順に三色の歌声が和音を奏でます。
少しテンポを落としたサビにて、清き男女交際を宣言する、澄んだスーちゃんの歌声が高らかに響きます。ランちゃん、ミキちゃんのコーラスも花を添えます。
イイネ。
デヴュー時から三人の息の合ったコーラスワークは不変なのですね。
改めて三人のチームワークの良さを感じます。
間奏のストリングスとホーンセクションの音色も高揚するハートを伝えています。
作曲は森田公一さん。
森田さんらしい、爽やかな『青雲』の志に充ちたメロディ。
山上路夫さんの歌詞も良いです。


こういう素直で明朗な曲って最近ありませんね。
大滝詠一さんに「君に夢中」（1975）という曲がありましたが、「あなたに夢中」のアンサーソングでしょうか。

B面は『なみだ草』。
一転して、マイナー調のもの悲しいラブソング。
片想いの乙女の切なる気持ちを綴っています。
Aメロのスーちゃんのしっとりと健気な歌声に聴き入ってしまいます。
そして、
ドラマティックなメロディが展開するサビでの三人のハーモニーも聴きものです。
こちらも山上＆森田コンビの作品。

ランちゃんがセンターを務める「年下の女の子」以降のキュートなキャンディーズも勿論いいのですが、スーちゃんのセンター時代の曲も素晴らしいのです。
ロック漫筆家、安田謙一さんがDJを担当するラジオ番組「夜のピンチヒッター」（ラジオ関西にて放送中！最高!!!!）では「危ない土曜日」が流れていました。この曲もカッコいいですね！
ホント「夜のピンチヒッター」面白いですよ。関西に住む全ての音楽ファンにお薦めしたいです、ハイ。

あ、話が逸れましたね。
こうして今もキャンディーズは、そして田中好子さんは今もファンの中で溌剌と生き続けているのです。
キャンディーズ、ふぉ−えゔぁー。

『あなたに夢中』《SOLB-64》〈作作詞：山上路夫／作曲：森田公一／編曲：竜崎孝路〉（03'09''）

GOLDEN☆BEST キャンディーズ コンプリート・シングルコレクション

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Sony Music Direct
• 発売日: 2011/06/08
• メディア: CD

コメント 2

おお！またまた好きな曲が！
ラストシングルもデビューシングルも素晴らしいですよね。３人の奏でるハーモニー、素敵です。初々しいこの映像もイイですね～。
アイドルグループの良さが存分に発揮された、何度聴いても良い曲です。

安田謙一さんのＤＪも聴いてみたいなあ。関西でしか聴けないんですね。
by いとぞう (2011-05-09 20:27) 

＞いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます！
キャンディーズは日本のアイドルグループの元祖であり、理想型であり、完成型でありますね。凄い事です。
安田謙一さんのラジオ、いいです。
「危ない土曜日」をオンエアした日、
他にも、元春の「アンジェリーナ」をオンエアした後、すかさずアル クーパーの「ジョリー」を流しました。
つまり「アンジェリーナ・ジョリー」、最高です。
こんな選曲が出来る方、他に居ません。
by 都市色 (2011-05-12 08:18)