『大人になれば/KYOTO'S COOLEST TRIO』 [ジャズ]
こんにちは。
都市色 ラパポートの「じゃずじゃ」のコーナーです。
ウソです。
本日取りあげますのは“KYOTO'S COOLEST TRIO”なるグループの7インチ。
このバンドの名前を聞いてピンと喜多方ラーメン、かなりのピチカートマニアとお見受けします。
そう、小西さんが90年代にでっち上げた架空の楽団、TOKYO'S COOLEST COMBO(以下、TCC)連想させますね。都会の夜の社交界を小粋に演出するラウンジ楽団。
クールなヴィヴラフォンをフィーチュアして。
さて、KYOTO'S COOLEST TRIO(以下、KCT)は、関西を中心に活動をする三人のジャズプレイヤーたち、
棟 允嗣(Dr)、坂崎拓也(Ba)そして大友孝彰(Key)諸氏による編成。
それ以外のヴァイオグラフィーに関しては疎いのですが、内容は素晴しいです。
彼らが取りあげた楽曲というのがシングルの両面ともに、小沢健二さんの作品。
まさに往年の渋谷系ファンが飛びつく事請け合いの内容。
シングルのジャケットのアダルトなイラストには名盤「LIFE」のジャケが映ってますね。
小沢健二さんは昨年の今頃、久しぶりのライヴツアーを開催して全国のファンを狂喜させたのも記憶に新しいところ。
自身の音楽活動はご無沙汰でも彼の音楽を愛するファンは後を絶たなくて、その楽曲をカヴァーするミュージシャンは少なくありません。
TCCはフリッパーズ ギターの「フレンズ アゲイン」と「グルーヴ チューブ」を取りあげてました。
さて、気鋭のジャズトリオが取りあげるのは、勿論「大人になれば」。
1996年秋にリリースされた小沢健二さんの「球体が奏でる音楽」は国内屈指のジャズプレイヤー渋谷 毅、川端 民生両氏を迎えての素敵なジャズ小唄の名盤でした。その中の一曲でシングルカットもされました。
KCTによる「大人に〜」は大友氏のウーリツァー社製のエレキピアノをフィーチュアしたオルガンジャズ。
オリジナルの良さを活かした、心がホッとするアンサンブル。
オリエンタルでセンチメンタルな旋律を、温かみのあるウーリツァーが愛らしく響きます。
例えるなら、デイヴ ブルーベック カルテットによるディズニー作品集みたいなドリーミィでアットホームで雰囲気に通じます。
B面のタイトルは「今夜はジャジィーバック」。
「今夜はブギーバック」のジャズ風です。
16ビートの跳ねたリズムにウーリツァーがブルージィに奏でます。
京都のバンドらしい、情緒豊かで奥ゆかしいアンサンブルが魅力でしょうか。
このトリオでの他の作品も聴いてみたくなりますね。
ほな。
『大人になれば』《C-1001》〈作曲/小沢健二/編曲:KYOTO'S COOLEST TRIO〉(04’20’’)【2011】
ジャケットも含めてかわいらしい一枚ですね。
そしてあたたかな空気が素敵でした。
by ねこま (2011-05-19 23:09)
>ねこまさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
また近いうちにオザケンの新作を聴きたくなってしまいます!
by 都市色 (2011-05-20 10:02)