『ROCK AND ROLL MUSIC / THE BEATLES』 [BEATLES]
こんにちは。
ビートルズの新しいシングルが出ましたね。
といっても再発ですが。
来日公演から45周年を記念して「ROCK AND ROLL MUSIC / EVERY LITTLE THING」のカップリングのシングル盤が来日した日である6月29日に復刻されました。
レッドクリアーヴァイナル（赤盤）、モノラル仕様。シリアルナンバー入り。
来日は1966年の6月29日未明。
「MR.MOONLIGHT」をBGMに、空港から降りた四人を乗せた高級車が夜明けの首都高速を宿泊先の東京ヒルトンホテルへ向って走る映像を思い出します。
そして日本武道館にて、6月30日、7月1、2日の三日間で5公演が開催されたそうです。
武道館で初めてのロックコンサートは公演時間が約35分でした。
今で云えばインストアでのミニライヴ並ですけど、想像以上に衝撃的だったのでしょうね。
僕は昔TVでこの模様を再放送で観たことがあります。
45年と云ったら半世紀も同然、時代は変わる、時代は回る。
という訳でシングルのご紹介。
A面の「ROCK AND ROLL MUSIC」。
来日公演のオープニングを飾った曲です。
ジョン レノンの敬愛するロックンローラー、チャック ベリーのペンによる作品の素晴しいカヴァーバージョン。
勿論リードヴォーカルもジョン。
前回に繋がり、今回もジョンが唄ってます。
つんのめりな唄い出しから演奏は始まります。
その見事な歌いっぷりには惚れ惚れしちゃいます。
「だから俺が好きなのはロックンロール ミュージック!!!」と捲し立てるロックンロール賛歌。
イキが良くて、気っ風が良くて、甘過ぎず苦過ぎず。
シャウトまじりのワイルドな唄い回しにゾクゾクします。
快男児ここにありって感じです。
ロックンロールを志す若者たちをトリコにしちゃう魅力がありますよね。
人気が出るもの当然と云う気がします。
「TWIST & SHOUT」のカヴァーも良かったですよね。
港町（ハンブルグ巡業）で鍛えた腕っ節が頼もしいバンドの演奏力も絶好調。
B面は『EVERY LITTLE THING』。
レノン＆マッカートニーによるオリジナルソング。
スウィートなフォークロック。
ヴォーカルはジョンとポール（主にジョン）。
12弦ギターの繊細な音色やサビで響くティンパニの音が印象的。
少々地味ですけど、初期ビートルズらしい瑞々さがある１曲。
まさにLITTLEだけどピリリと効いた内容。
上記の二曲を収録した彼らの4枚目のアルバム「BEATLES FOR SALE」は1964年のクリスマス商戦に当て込んだアルバムで、タイトなスケジュールの中、レコーディングを強いられました。
全曲レノン＝マッカートニー作品で固められた「A HARD DAY'S NIGHT」とは異なり、カヴァー6曲とオリジナルが8曲で構成されています。オリジナル曲の良さもさることながら、カヴァー曲の咀嚼力の素晴しさも光ります。
ジョンの魅力がバクハツしています。
忙しさもモノともしない、実力派の勢いを「売り出し中」（FOR SALE）な一枚。
このシングルはモノラルで、MONO BOXも買って聴いていますが本当に良い音がしています。
45年と云う時間を飛び越えて永遠に新しい音楽。
未だに話題には事欠かないビートルズ、おそるべし。
『ROCK AND ROLL MUSIC』《TOJP-40001》〈Witten by CHUCK BERRY〉（02’30’’）【2011】
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: CD
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: CD
チャック・ベリーも好きだけど、この曲に関してはビートルズ・バージョンのほうが荒々しさが感じられて好きなんです。
もう４５年も経つんですね～。今でこそ武道館でロックコンサートは当たり前だけど、当時は物議を醸したらしいですね。それを成し遂げたのがビートルズな訳だから偉大さが分かりますね。
この時、会場にいた人は「歴史の証人」ですね。
by いとぞう (2011-07-14 19:09)
>peachさん、niceありがとうございます！
by 都市色 (2011-07-17 08:09)
＞いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ジョンの若々しく張りのある歌声はカッコいいですね。
ビートルズの来日公演、内田裕也さんやドリフの面々が前座を務めたと云うことも含めて伝説ですよね。
by 都市色 (2011-07-17 08:12)