『R&R／オリジナルラブ』：03'54''：So-net blog

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『Giulitta ／ザ・コレクターズ』｜『亜熱帯ガール／カジヒデキとリディムサウ.. ブログトップ

『R&R／オリジナルラブ』　[オリジナルラヴ] [編集]

こんばんは。
最近は、昔から大好きなミュージシャンが充実した新作をリリースしたことに肖って記事を書いています。
本日はオリジナルラブ。
全国1000万人の田島貴男ファンの皆様、お待たせしました。
久しぶりに彼のシングルを取りあげましょう。
先月にリリースした新作「白熱」とは関係ないのですが。

2000年にリリースしたアルバム「ビッグクランチ」からのシングルカットで、
その名も「R&R」。
タイトル通りに混じりっけ無しのロックンロール。
70年代のエルヴィスを意識したと云う田島さんの、豪快で天然でクレイジーでワイルドでセクシーなロックンロール狂騒曲。
コーラスにピチカートファイヴの野宮真貴さんを招いてゴージャスさ120％。
田島さんのシャープなギター。
沖山優司さんの太いベース。
茂木欣一さんと平井直樹さんの迫力のダブルドラム。
ストレートトゥヘルな音像のガレージサウンドで荒野を突っ走ります。
その跡にはペンペン草も生えないような暴走っぷりが痛快。
カッコいいんですけど、なんだかユーモラスさが滲み出てるのが良いです。
大好き！

次のPVがまた凄いです。
ハッキリ言って変です。イカレてます。
絶対頭おかしいです。
それが素晴しいのですが。
ホント田島さんサイコーっす。

二曲目は「ダブルバーガー」。
「R&R」を更にエスカレートさせたロックチューン。
セクシャルで猥雑な歌詞が凄いです。
変態です。
それがいいのです。
笑ってしまいます。
アメリカB級映画みたいな世界。
唄いだしが「♪8メートルリムジンできょうの相手捜せ」ですからね。
もちろんサウンドも切れまくっていて、ハイテンションな演奏に圧倒されます。
暑苦しいまでにファンキーなロックンロール。
エレキギターの重奏のリフが攻撃的。
田島貴男というミュージシャンが搭載する馬力の凄さに感激します。

三曲目は「バベルの塔または火星での生活」。
もうタイトルからしてネジがぶっ飛んでます。
カートヴォガネットのような世界。
オリジナルラブの全てのレパートリーの中でも一番ヘンテコな楽曲だと思います。
アーシーなデルタブルースとドラムンベースが異次元で融合。
鬼っ子のようにアルバム未収録。

とにかく脳天がシビれるような刺激的な三曲をぶち込んだマキシシングル。
そのユニークさ、マックスなシングルです。
「ビッグクランチ」と云うアルバムはオリジナルラブのアルバムで最も好きな作品の一つです。
最高傑作かもしれません。
ロック、ジャズ、テクノ、ヒップホップ、映画音楽等、様々な音楽を田島さんの頭の中でミックスしたものをそのまま再生したようなカオス。
誰にも真似の出来ない音楽。
かつてベストアルバムに《変身》と云うタイトルをつけただけあって，音楽スタイルは次々に変わって行きます。
最新作では演奏もプログラミングもミックスダウンも全て田島さん自身で行いました。
過去にとらわれず、貪欲にいつでも新しいことにチャレンジする田島さん。
そのフレッシュでフレキシブルな意思を感じさせる爽やかなアルバムです。
サウンドは変わっても変わらない個性的な歌声とメロディメイカーの才能が眩しい！

前回取りあげたコレクターズもオリジナルラブとほぼ同期ですよね。
コレクターズのベーシスト、小里誠さんはオリジナルラブの初期のメンバーでした。
音楽スタイルは違いますが、確固たる音楽スタイルを貫くカッコ良さを加藤ひさしさんと田島貴男さんには感じます。昔からのファンとして誇らしいです。

『R&R』《POCA-01454》〈作詞／作曲／編曲：田島貴男〉（05’15’’）【2000】