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『そんなこと言わないで/堺 正章とクレイジーケンバンド』 [CKB]

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こんばんは。
女性アイドルからグッと年齢が上がりまして…。

堺 正章とクレイジーケンバンド。
マチャアキと剣さん。
昭和の匂いのする都会の遊び人同士。
プレイボーイVSプレイボーイ。
出会うべくして出会ったと云う感じの、強力コラボレーション。
来るべき今年の宴会シーズンの本命ソングはコレ!
飲み過ぎ、二日酔い、胃のもたれにはコレ!
あれ、違った。
「そんなコト言わないで」。

CKBのシングルとしては夏にリリースされた「いっぱいいっぱい」以来ですね。
当ブログでは紹介しそびれてますが、まぁ近いうちに紹介しましょう。
マチャアキとしては「忘れもの」(2008)以来のシングル。
最近は年の差婚がありましたね。
おめでとうございます。

さて、「そんなこと言わないで」は剣さんが今回のコラボの為に書き下ろしたスタックス系ソウル歌謡。
若いお姉チャンたちに恋をして振り回される中年オヤジ二人。
お互いの火遊びを諌めつつ、傷を舐めあいつつ。
判っちゃいるけど、やめられない。
トリオ ザ ドッグホーンズの奏でるブラスのファンキーなフレーズ。
情の深く陽気なメロディ。
息の合ったお二人の円熟した歌声。
「GT」「タイガー&ドラゴン」「メラメラ」など、CKBとスパイダースのそれぞれのヒット曲を歌詞にさりげなく織り込んでいるのも楽しい。
そういえばCKBはライヴ盤「青山246 深夜族の夜」で「メラメラ」をカヴァーしていました。



シングルのその他の収録曲をご紹介しましょう。
二曲目は「匕首マッキー」。
《あいくちマッキー》と読みます。
「あいくち」はツバの無い短刀の意味。
聴けば「MACK THE KNIFE」ではないですか!
ドイツの作曲家、クルト ワイルの作品。
エラ フィッツジェラルド、ルイ アームストロング、そしてボビー ダーリンの歌唱で有名ですね。
ジャズのスタンダードナンバー 。
我が国では元々は尾藤イサオさんが漣 健児さんの訳詞でカヴァーされており、
今回もその漣氏の訳詞を元に歌っています。
ジャジーでスムースな演奏をバックにマチャアキと剣さんがダンディに歌い上げています。
しゃがれ声でドスを利かせて歌うマチャアキとクールにきめる剣さんの対比がいいです。
雰囲気が出ています。
演奏も良いですね。サビの途中でDUBっぽい展開になったり凝ったサウンド。

三曲目はCKBクラシックと言えるボサ歌謡「せぷてんばぁ」をマチャアキのソロで。
「さらば恋人…」と、失恋OLの恨み節をしみじみと歌います。
CKBのオリジナルバージョンよりも哀愁を感じさせますね。

四曲目は「PITT INN その1」曲じゃないのですが、CKBのアルバムやシングルにはお馴染みのアイキャッチ。場面転換。通常はのっさんの「クレイジーケンバンド!」ですが、今回は、
「マチャアキとクレイジーケンバンド!イイ〜ネ!」のコール。
「マチャアキと〜!」のトコロは堺さんご自身がコールしているのですが、その「マチャアキと〜!」での言い方が実に味わい深くて大好きです!!
僕にはこの「PITT INN その1」を聴くだけでもシングルを買った意味があります。

五曲目は「そんなこと云わないで 改」。
〔CKB ANNEX〕なる、CKBのバンド内のクラブ/フロア対応部門によるリミックス。

六曲目は「PITT INN その2」。
次のトラック以降のカラオケを告げます。

そんな訳で七曲目以降は「そんなコト言わないで」「匕首マッキー」「せぷれんばぁ」のカラオケです。

このシングルにはDVDも付いており、
「そんなコト言わないで」のPVとマチャアキと剣さんの対談が収録されています。
PV「そんなこと言わないで」でのコントのオチのような最後の展開が良いですね。

経験豊かなエンターテイナーの共演シングル。
大人ならではの遊び心が満載ですね。
星三つです。
イケメンだの、草食男子だのガキの出る幕じゃありませんぜ。

『そんなこと言わないで』《VIZL-429》〈作詞・作曲:横山 剣/編曲:横山 剣&小野瀬雅生/ホーンアレンジ:横山 剣&河合わかば〉(04’09’’)【2011】


そんなこと言わないで(DVD付)

そんなこと言わないで(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: CD



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