『猛烈宇宙交響曲 第七楽章「無限の愛」/ももいろクローバーZ』 [ももクロちゃん]
こんばんは。
東京女子流を迎え撃つのはももいろクローバーZ。
「今会える」とは限らない程の人気アイドル!
前回の女子流さんと同じ日にリリースされたももクロちゃんのシングルも取りあげない訳にはいきますまい!
今回もこの二組は同日リリースですね。
ガチでタイマン。
今やさまざまなメディアから引っ張りだこのももクロちゃんのシングルはアニソンのタイアップ。
題して『猛烈宇宙交響曲 第七楽章「無限の愛」』。長い。
もももすももももものうち、ももたとももかはももクロちゃん。意味なし。
ビジュアル イメージとしては美少女宇宙海賊って感じでしょうか。
茶畑のクイーン エメラルダスと云えば?かなこ〜。
ゴーカイジャーもビックリ。
宇宙刑事もビックリ。
ONE PI○CEにソックリ。ウソ。
曲名からして彼女達らしい過剰さで気合い十分。
想定外のスケールの大風呂敷を広げています。
とりあえず、今、ももクロちゃんに求められているのは「型破り」と云う事です。
楽曲を手掛けたのは、彼女たちの筆頭座付き作家、前山田健一氏。
ヒャダイン氏こそがももクロちゃんの「型破り路線」を提示した本人とも云えまする。
1曲の中に多様で高密度の情報や情熱や物語展開を詰め込むプログレッシヴ アイドル歌謡。
本人指揮(プログラミング)によるカンタータ風交響楽。
迸るオーケストラ ヒット!!
東響コーラスを迎えて、銀河系を舞台に大暴れな5分11秒のスペースオペラ。
女子流さんが土方隆之氏なら、ももクロちゃんには元メガデスのマーティン フリードマン氏!と彼の叙情的ギターソロをフィーチュア。J-POPに明るいマーティン氏の楽曲への理解度が素晴しい。
前山田氏お得意の詰め込み型圧縮ポップサウンドが繰り出すめくるめくメロディ展開。
行進曲風なAメロから、ワイルドなハードロック調な8ビートのBメロ、
からの、あーりんのソロ(二番ではれにちゃん)によるゆったりとした甘美なワルツから、怒濤のサビへとメヴィメタルに音が塗り上げられ。
重力から開放されて、高速ならぬ光速BPMで駆け上がる激情のメロディ。
東響コーラスの分厚い声の壁をバックグラウンドにユニゾンで突っ走る5つの流れ星。
ゴージャスなサウンドに埋没しないド根性な歌いっぷり。
五人の個性が滲み出るヴォーカルスタイル。
間奏の宝塚ミュージカルのような大仰なセリフ回しも面白い。
アイドル界にあらたなビッグバンを巻き起こそうと企む彼女達に相応しいスケール感。
OH !モーレツ!であります。
二曲目は「LOST CHILD」。
作詞は岩里祐穂、作曲&編曲はNARASAKI氏。
NARASAKI氏も「ピンキージョーンズ」、「天手力男」、「ミライボウル」(アレンジ)など曲者で奇抜でカッコいい作品を手掛けられています。
氏によるドラムンベースサウンドでクールでスペイシーな音響世界を構築しています。
無限で深遠な宇宙に解き放たれた孤独感を綴る歌詞を際立たせるドラマティックでシリアスなメロディも素晴しい。
三曲目は「DNA狂騒曲(ラプソディ)」。
作詞は前田たかひろ、作曲は大隅知宇、編曲は横山克、諸氏による楽曲。
前田&大隈コンビは「CONTRADICTION」を手掛けられてますね。
横山氏は「D’の純情」の作者。
沈みこんだ気持ちを胸ぐらを掴む勢いで鼓舞するパッショネートな歌詞にジンと来ます。
♪背中推してアゲル 蹴ってアゲル キミを好きでいてアゲル
それでもひとりって言うなら 「バカヤローっ!」て言ってアゲル
ももクロちゃんたちの前につんのめる情念、テンション。
スリリングなメロディ展開。
そして咲き乱れる美メロに胸がキュンとします。
ストリングスを大体的にフィーチュアした華麗なハウスサウンド。
オペラ風展開も魅せる横山氏のアレンジが冴えます。
いやはや、今回の3曲が3曲とも素晴らしい。
名曲です。
2011年度のCDショップ大賞を受賞した彼女達のファーストアルバム「バトル アンド ロマンス」の主な楽曲を手掛けた作家陣を揃えての今回のシングルに抜かりはありません。
前回の「労働賛歌」を凌ぐ出来だと思います。
この「猛烈宇宙交響曲〜」で紅白が見えてきましたでしょうか。
因みに今回取りあげましたのは「DNA狂騒曲」が収録されている通常盤です。
初回盤には未収録であり、そちらには「猛烈宇宙交響曲〜」のPVを収めたDVDが付いています。
事務所はスターダスト、音楽レーベルはスターチャイルドなももクロちゃんはまさに将来のスター街道まっしぐら。彼女達はよくインタビューで「私たちはスターダストでも“ダスト”の方ですから」と謙遜しますが、星は塵から生まれるのですぞ!
またライヴに行きたいなぁ。
『猛烈宇宙交響曲 第七楽章.「無限の愛」』《KICM-1383》〈作詞・作曲・編曲:前山田健一〉(05’11’’)【2012】
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」(初回限定盤)(DVD付)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: CD
ももクロ 秋の二大祭り 「男祭り+女祭り2011」DVD-BOX
- 出版社/メーカー: キングレコード
- メディア: DVD
ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会 [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- メディア: DVD
【アマゾンオリジナルブロマイド無し】バトル アンド ロマンス(初回限定盤A)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2011/07/27
- メディア: CD
ももクロちゃん、キターーッ!
今回もらしさ爆発のブッ飛んだ曲ですね!「宇宙キターーッ!」って感じで、ももクロちゃんはもはや我々の手の届かない高みに到達したかのようです。
最近は以前にも増して様々なメディアで取り上げられて、紅白まであと一歩というところまで来た感がありますね。「さんまのまんま」も観ました。笑えました。
ライヴのチケットもプラチナ化してますね、最近。このまま突き進んでほしいです!
by いとぞう (2012-03-22 20:49)
どうも。
タイアップしているアニメが美少女宇宙海賊もの(どんなものだ)なんで、まんまの衣装ですね。
個人的には『労働賛歌』がうん? って感じだったので、今回は良かったです。紅白は去年出れるかと思ったんですけれど、ま、今年は。ぜひ。
by 坂井哲也 (2012-03-23 01:52)
>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
宇宙レベルの人気、ももクロちゃんですね。
TVにも引っ張りだこ。
「さんまのまんま」面白かったですね。
ライブも行きたいです。
by 都市色 (2012-03-30 00:37)
>坂井さん、こんばんは。
コメント&NICEありがとうございます!
twitterでご指摘されていた、PVでの「星空サイクリング」、なるほどです。コミカルですね。
うる星やつらなももクロちゃんです。
紅白は決まったモノでしょう。
あとはあかりん、がんばれー。
by 都市色 (2012-03-30 00:40)