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『UPTOWN GIRL / BILLY JOEL』 [米国ロック/80年代]

びりーじょえる.jpg

こんばんは。
大滝さんのポップスに続いては、同じく80年代のベストヒットU.S.Aを。
ビリー ジョエルの『アップタウン ガール』。
春にピッタリ。

大滝さんと同世代のビリー ジョエルもまた自身の音楽ルーツを換骨奪胎するミュージシャン。
この曲は特にその傾向が強く、しかも大滝さんのフェイヴァリット、フランキー ヴァリ&フォーシーズンズのサウンドの影響が色濃いです。
ボブ ゴーディオとボブ クルーによる快活で陽気でポジティヴなニューヨーク的音世界。
サウス ブロンクスで育った彼には青春時代のBGMとも云えるでしょう。
「WALK LIKE A MAN」「BIG GIRLS DON'T CRY」等、晴れやかなフォーシーズンズのようなコーラスワーク、ワクワクするようなビートとハンドクラッピン。
フランキー ヴァリになり切ったようなビリー氏の瑞々しい歌声。
先達へのリスペクトがリサイクルされてヒットナンバーへ昇華しました。



歌詞の内容もフォーシーズンズの作品に見られるような身分差のある男女間の恋愛が歌われています。

さらにこの曲から影響を受けて生まれたのがKANさんのご存知「愛は勝つ」(1990)。
フォー シーズンズからビリー ジョエル、そしてKANへとヒット曲の連鎖。
POP musicの魔法の継承。
凄いですね。
時代や国境を越えて、ポップスが線で結ばれていきます。

B面は「CARELESS TALK」。
この曲はサム クックの「CHAIN GANG」をモチーフに生まれたそうです。
ゆったりとしたムーディなミディアムテンポに乗って懐かしく親しみのあるリズム&ブルース調のナンバー。
偉大な名曲を元ネタにしつつも、天下一品のメロディメイカーぶりを発揮して単なる模造品に終らせないのがさすがですね。

上記の二曲を収めたアルバム「INNOCENT MAN」は全体に彼が馴染んで来た音楽のルーツにスポットを当てた内容で、とても大好きなアルバムです。オールディーズファンは必携ですね。
プロデュースはフィル ラモーン。
僕が大好きな高橋ひろさんのフェイヴァリットアルバムでもあります。
ひろさんもフォーシーズンズからインスパイアされた「くちびるがほどけない」という曲を発表しています。

『UP TOWN GIRL』《A3775》〈Words & Music by Billy Joel 〉(03’15’’)【1983】


イノセント・マン

イノセント・マン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/05/24
  • メディア: CD



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コメント 2

Backy246

こんにちは。
お久しぶりです。
アップタウンガール、
私も大好きでした。

でも、KANの「愛は勝つ」はそうですか。
ここからきたのですか。

なるほど!

初めて知りました。
そういう視点で聴くと、確かに一緒ですね。
勉強になりました。ハイ
by Backy246 (2012-04-07 05:25) 

都市色

>Backy246さん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
KANさんは熱いビリージョエルファンなので、こういう影響が強く出た曲は微笑ましいですね。リスペクトを感じます。

by 都市色 (2012-04-09 22:06) 

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