『港雪/北島三郎』 [歌謡曲10年代]
ハイ、こんばんは。
今宵も「夜のピンチヒッター」で紹介されたシングルを。
北島三郎さんのニューシングル「港雪」です。
星が瞬く港町
明かりの灯る酒場にて
おんなのグラスを満たすのは
涙の滲む悲しい酒か
雪の舞い散る海の果て
愛しい貴女に捧げます
芸道50周年のサブちゃん、さぁ、張り切ってどうぞ!
何と云ってもイントロのファズギターの轟きが凄い。
太筆で豪快に書きなぐったような、タメの効いた弾きっぷり。
日本海の荒波の如きワイルドで重厚なギターの調べがサブちゃんを盛り立てます!
サブちゃんwith荒くれギターの共演。
雄々しき熱唱に打てば響く、熱き血潮の漲る電気ギターのオブリガード。
侠気溢れる奏法に惚れ惚れしますね。
どなたが弾いているのでしょう。
まさかマーティン フリードマン?
ゆったりと大きなうねりを感じさせる大海原のリズムも力強い。
別れた女への未練を歌う男の嘆き節に終らない、サブちゃんのスケールの大きな歌唱は明日を向いています。ポジティヴな余韻を感じさせます。
原 譲二さんによるメロディも晴れやかなイメージ。
懐が深く優しいメロディ。
南郷達也さんと云う方のアレンジも良いですね。
♪夢に転んで また起きる
ああ、今日も港雪
演歌とかロックとかジャンルを超えてカッコいい曲だと思います。
さすがサブちゃん!
2012年の大晦日に是非聴いてみたいです。
カップリングは「男の母港(みなと)」。
「喜劇・女は男のふるさとヨ」という映画を不意に思い出しましたが、前々関係ありません。
バイオリンの独奏による悲壮感に充ちたイントロからのとことんド演歌。
歌詞カードの楽譜にもマイナーコードがさめざめと舞い踊ります。
情念深く噛み締めるように歌うサブちゃんの独壇場。
♪男の腹には 海がある
ぽつんと灯りが一つある
流れ舟 こわれ舟 迷い舟
涙を捨てに 来いという
う〜ん、深い詞ですね。やしろようさんという方の作詞。
このブログで取りあげるシングルはホントに自分でも飽きれるくらいにジャンルレスというか無節操だと思います。
別に狙っている訳じゃないですが。
ロック漫筆家、安田謙一さんもまさに国境や時代やジャンルを超えてユニークな音楽を紹介して下さいます。
僕もこれからも好きな曲だけを紹介していきたいです。
『港雪』《CRCN1590》〈作詞:原 譲二・中谷純平/作曲:原 譲二編曲:南郷達也〉(04’46’’)
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