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『Footprints on The Moon / Johnny Harris [モンド]

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こんばんは。
月を愛でるのが嬉し楽しい秋の夜。
この一枚をご紹介。
ジョニー・ハリスの『Footprints on The Moon』。

ジョニー・ハリスは英国出身のトランペッター/作編曲家。
60~70年代にトム・ジョーンズ、ポール・アンカ、シャーリィ・バッシー、リチャード・ハリスなどのアレンジャーとして、そしてテレビ番組の劇伴家として活躍しました。現在でも活動中。
これは1969年にリリースされた彼のファーストシングル。
1970年にリリースされた1stアルバム《Movements》にも収録されています。

それはそれはドラマティックなオーケストレーションが活写する壮大なサウンドスケープ。
アポロ11号が月面着陸に成功した年に発表された本作は、まさにタイトルどおり、自分が宇宙飛行士になった気分で月の上にいるような。
そして月面に足を踏みしめ、遠く離れた地球を眺めている。
音のない世界、寂寞感、孤独感、無常感に包まれているような。
それを音楽にするとこんな感じになるのかもしれません。
イントロの幻想的なフルートの音色、繊細なストリングスの重奏、女性コーラス隊の響き、ゆったりとしたリズムのグルーヴ。シリアスで流麗なメロディラインを導くピアノの嘆き。
儚げで幻惑的なシンフォニーは深いエコーに包まれて。
言い知れないノスタルジーを喚起します。



悲しいほどに美しい音楽。
清かな月を眺めながら、想いながら、是非、聴いてみて欲しいです。
ちなみにこの曲のタイトルはジョニー・ハリスさんが地下鉄に乗っていたときに、偶然隣に座っていた男性が読んでいた新聞の見出しからヒントを得たそうです。
フランシス・レイもカヴァーしてます。

今紹介したのが実はB面でした。

A面は『Stepping Stones』。
こちらもインストゥルメンタルです。
《Fragment of Fear》という映画の為に作られた作品。
一転してアッパーでファンキーな演奏に面を喰らいます。
同じフルートのイントロでも、こちらはサイケで殺気立つような音の切れ味。
沸き立つコンガの連打。
疾走するリズム、うなるベースライン。
スリリングなストリングス演奏。
情熱のアフロビート。


.
90年代に一躍脚光を浴びたレアグルーヴの一曲。

この二曲を収録したアルバム《Movement》。
オリジナル作品に加えて、他にもビートルズやドアーズやストーンズ、ジムウェッブのカヴァーなどが収録されていますが、どれも非凡でドラマティックです。

ちなみに僕が所有している今回のシングルは近年に再発されたと思しきモノです。

『Footprints on The Moon』《WB7777》〈Written by Johnny Harris〉(03'10'')【1969】

Movements

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
  • 発売日: 2002/10/07
  • メディア: CD



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