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『UNE PARISIENNE (殿方ご免遊ばせ)/ Cristiane Legrand』 [サントラ]

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こんばんは。
700回目の更新です。
ブリジット・バルドー(B・B)映画祭、第二回は『殿方ご免遊ばせ(Une Parisienne)』【1957】。
この映画もむかーしに衛星放送か何かで観たと思うのですが『ラムの大通り』程の印象は残っていません。
軽めのコメディで内容よりも当時23歳のB・Bの小悪魔でフォトジェニックな肢体を愛でる映画として最高です。

そのサントラも7inchとしてめでたく復刻されました。
このEP盤ではB・Bは歌っていないのですが、このサントラの魅力は何といってもクリスチャンヌ・ルグランにあります。
ミシェル・ルグランのお姉さんで、昨年に残念ながらお亡くなりになってしまい、まもなく一周忌を迎えます。
スウィングル・シンガーズやダブル・シックス・オブ・パリとしても活躍。
彼女の魅力バクハツな一枚。

A面一曲目は『Paris B.B.』。
ビッグバンドを従えてクリスチャンヌ・ルグランのスキャットが小粋に軽やかに天翔けます。
スリリングなバンドの演奏に乗って daba-daba dhi-da !
自分の声を楽器のように奏でています。
歌いだしの ♪Ah-Ah~Ah~に何となく聴き覚えがあったので記憶を辿ってみると、小島麻由美さんのデヴュー盤『セシルのブルース』の一曲目『おしゃべり!おしゃべり!』に似ているではありませんか。
なるほど最高ですね。
クリスチャンヌのスキャットをフィーチュアした演奏が終わるとメドレーのようにバンドの演奏は続いて、テンポも上がり、アンリ・クロラのギターとサックス奏者のソロをフィーチュアしたバンド演奏に変わります。
陽気に手拍子も入ってダンスホールは盛り上がっていくようです。
作曲はA.Hodeir。

二曲目は『La Parisienne』。一転してお淑やかに、物静かで上品な演奏。この曲もアンリ・クロラのギターがフィーチュアされて、美しい調べを奏でています。
パリの女性とは、という問いへの答えかもしれません。作曲はR.RouzaudとH.Crolla。

B面に移って一曲目は『Valse du roi』。
三拍子の穏やかなジャズ演奏。
アコーディオン、アルトサックスがノスタルジックにソロを奏でています。

二曲目は『Duo du balcon』。
再びクリスチャンヌ・ルグランが登場です。
荒々しいドラムソロから始まるアップテンポな演奏に乗って、彼女と男性ボーカルのデュエットのヴォーカリーズです。
息を継ぐ暇もなく激しくスキャットしまくる二人の情熱的な歌声に圧倒。
そしてビバップな演奏から途中でだんだんクールジャズに演奏がシフトしていき、二人のヴォーカルも繊細なタッチに変化していくのが小粋でスマートであります。
ヴィブラフォンの涼しげな音色を残して曲はしなやかに終わります。

B面の2曲ともH.Crolla 、H.Rostaing、 A.Hodeirの三者による作曲です。

ちなみのこのEP盤のことを始めに知ったのは「モンド・ミュージック 2」というから本でした。
この本の筆者のひとりである小柳 帝さんが紹介されていて、彼に影響を与えた音楽の一枚でした。
mond musicという本には僕も相当お世話になりました。

『Paris B.B.』《v 45 p 1893》〈A.Hodeir〉(03'32'')【1958】


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