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『SPRING LOVER大作戦/Qlair』 [Qlair]

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お早うございます。

〝俺のラグジュアリー歌謡〟特集、3回目です。
〝ラグジュアリー歌謡〟というのはラグジュアリーな歌謡曲ということです。

あのディスクガイドでの山川恵津子さん(と森 達彦氏)へのインタビューと並ぶ特集記事が篠崎恵子さんへのインタヴューでした。
音楽プロデューサーとして現在も活動されている篠崎さんのラグジュアリー歌謡への功績が、Qlairのプロデュースワークでした。
90年代初頭、アイドル冬の時代に咲いた徒花。
アイドルポップス好事家の間で語り継がれる伝説のアイドルグループです。
僕も大好きでした。
彼女たちの活動の総合プロデューサーが篠崎女史でした。
鈴木祥子さんの当時の担当でもありました。
これまで語られることのなかった、アイドルグループの舞台裏を伺うことが出来て興味深かったです。

そう、昨年末に惜しくも散会してしまったtomato' n pineの音楽を聴いていて思い出したのがQlairでした。
ハイクオリティなアイドルポップスの代名詞。
Qlairもトマパイも3人組でソニー系レーベルの所属。
そして散り際も儚くて。

という訳でQlairの6枚目のシングル『Spring Lover 大作戦』を取り上げましょう。
発売日は1993年3月21日でした。
祝20周年。
ジャケットが少し渋谷系してますね。

これまでのポップス寄りな楽曲から一転、ロックンロールへのアプローチ。
別れと出会いの季節というコトで、フットワークの軽いサウンドです。
作詞は西尾佐栄子さん、作曲は木戸やすひろさんというデヴュー曲『瞳いっぱいの夏』の作家コンビ。
アレンジは窪田晴男さんが担当。
タイトでワイルドなドラミング、エッヂの効いたエレキギター、ボトムの重いベース、うなるハーモニカ。
引き締まったカッコいい演奏に乗って、3色の歌声が開花します。
akiのリードヴォーカルを軸に、sachi、hiroがコーラスに回ります。
瑞々しいakiの歌声とsachi&hiroの息のあったコーラスの見事な調和。
サビでの春爛漫なハーモニー。
デヴューして3年、歌唱力に安定感が増しています。
疾走感溢れる演奏と3声のハーモニーの一体感。



この時期からakiさんは髪が短くなりました。

♪ 春は恋の季節~と歌った舌の根も乾かぬうちに4ヶ月後には『Summer Lover 大作戦』をリリースし、
♪ 夏は恋の季節~と歌います。
7月に『Summer Lover ~』を出し、秋には初のベスト盤、というかシングル集『Palette』をリリースして活動を休止してしまうのですが、もしもその後リリースがあったとしたら『Autumn Lover 大作戦』、『Winter Lover 大作戦』と続いたのでしょうか。
恋は年中かよ!と突っ込みを入れてみたかった気もします。
全く、恋って奴は油断がならないのですが、生憎、僕には季節外れなようで。


カップリングは『お引越し』。
作詞は芹沢 類さん、作曲は広谷順子さん。
広谷さんは木戸やすひろさんの奥さんでもあります。
奇しくも、夫婦それぞれの作曲作品によるカップリングでのシングルって珍しいですね。
アレンジは門倉聡さん。
この曲も別れと出会いの春らしいテーマの楽曲。
恋人に無断で、しかも思いつきで引越しを断行するという思い切りの良すぎる歌詞を載せた、軽快なサウンド。
引越し荷物を載せた車を運転しながら聴くと気分が上がりそうですよね。
過去の部屋や彼との思い出とスパッと断ち切って、サビで♪ バッハッハーイ!と明る歌いますが、
エンディングのカウンターのコーラスでは少し寂しさを滲ませた思いを吐露しているのが上手いですね。



因みに僕も2月に引越ししました。
少し離れたところですが。
♪ バッハッハーイってなもんです 。

話が逸れました。

このシングルは何となくキャンディーズを思い出します。
引越しの歌も入ってるし。
春の曲だし。
微笑み返し。
このシングルの裏コンセプトとしてキャンディーズがあったんじゃないでしょうか。

関係ないですが、
℃-uteのナカサキさんがsachiさんに似ているな、と今、不意に思っちゃいました。


Spring Lover 大作戦』《KSD21028》〈作詞:西尾佐栄子/作曲:木戸やすひろ/窪田晴男〉(03'48'')【1993】


アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives

アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/11/30
  • メディア: CD


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コメント 2

いとぞう

寒い冬も終わって、いよいよ出かけるのに最適な春の到来を告げるようなワクワク感ある曲ですよね~。まさに今の季節にピッタリ。どこまでもポップで、そして美しいハーモニー。Qlairってすごく聴きやすいし、心地いいんですよね。
ベスト盤、今もよく聴きます。いつの時代も3人組の優れたアイドルグループって魅力的です。
by いとぞう (2013-03-26 22:42) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
楽曲のクオリティが高いので20年経っても同じ感動を味わえるのですね。
さらに彼女たちの美しくて奥ゆかしいキャラクターや唄も加味されてアイドルポップスとして不滅の輝きを放ってますね。
今のアイドルにもカヴァーして欲しいですね。
by 都市色 (2013-03-28 00:13) 

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