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『My Graduation Toss/さくら学院』 [さくら学院]

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お早うございます。

ちょっとラグジュアリー歌謡特集をお休みして、
3月といえば、卒業シーズンということで“卒業ソング”を取り上げましょう。

という訳で春はさくら学院です。
花は桜に、男は岩鬼。
バトン部のティンクルスターズや重音部のBABYMETALは以前に取り上げましたが、本体は初めてです。
ベリシュビッッ』もイイ曲でした。

学生にとって卒業とは避ける事の出来ない運命的な自然現象。
アイドルにとって卒業とは最も忌まわしき存在であり、結構アクシデント的なイメージは多かれ少なかれあるものです。
学園生活を芸能活動に取入れている《さ学》は“成長限定!!ユニット”を唱っており、そんな卒業を年中行事として積極的に取り込んでいるのが面白いですね。
さくら学院生徒として、義務教育期間での総決算を魅せるクライマックス、晴れ舞台としての卒業記念公演。
だからといって卒業が寂しくないかといえば、そんなことはなくて・・・。

昨年は、3名の卒業生を送り出したのですが、今年は中元すず香さんの一人。
学院の生徒会長として、BABYMETALのリーダーとして苦労の絶えない一年だったと思います。
お疲れ様でした!
Perfumeを輩出した広島アクターズスクールの出身でもあり、歌もダンスも一際魅力がありますね。
モーニング娘。の鞘師里保さんも同スクールの出身でしたね。
そんな二代目生徒会長を送り出す楽曲が『My Graduation Toss』。

 〈山の頂きから陽の当たる大通りへと、並外れたビートを叩き出しながらドラムが降りてくる!〉
ってな感じの威勢のいいドラミングのイントロ。
お別れの湿っぽさが皆無な、メロコア風というかラウドなパワーポップに仕上がっています。

作詞はTommy february6 こと川瀬智子さん、そして作曲・編曲は奥田俊作さん。
ブリグリ夫婦による激情の青春バンドサウンド。
AKB48の『ヘビーローテーション』に代表される典型的なアイドル歌謡ロックのフォルムを踏襲しているのですが、コーラスや演奏の凝った構成や淀みないメロディ展開のなど、ディテールが細かくて良い音がします。
似て非なるものを感じますね。
グッと来ます。
眩いほどに清涼感溢れる生徒全員のユニゾン。
そして何と云っても中元すず香さんの伸びやかで突き抜けるようなリードヴォーカルは圧倒的。
凛とした存在感。生徒会長の風格です。
2012年度さ学クオリティ。
スカートが翻るのも気にせず、校内の廊下や階段を笑顔で全力疾走!。
黒髪をなびかせる春風。
卒業は通過点に過ぎない彼女たちの勢いを真空パック。



あ、部室の壁にバナナのイラストが!

元気な女の子たちの歌と踊りという行為に何か大きな意味があるんじゃないか、と思わせてくれる学院の皆さんのパフォーマンス。
ハロプロとも違う、ももクロとも違う、AKB系とも違う、アイドリング!とも違う、女史流とも違う、BiSとも全然違う、さ学にしかないサムシングがあると思います。

初回限定盤Aのカップリングは『Magic Melody』。
ミディアムテンポのバンドサウンドにセンチメンタルなメロディを乗せて、
メンバー全員のまっすぐなユニゾンが真冬の夜空に突き抜けていくイメージです。
マイナー調の切ないA、Bメロからサビでキラキラと明るい旋律に展開されるのが美しい。
作詞は魔法のiらんどユメコレ with 唐沢美帆って、歌手の唐沢美帆さんなのでしょうか。
作曲は山口寛雄さん。EXILEとか倖田 來未さんなどに多く楽曲を提供されています。
アレンジはh-wonder。



初回盤Bのカップリングは『目指せ!スーパーレディ』。
メンバーの自己紹介ソングらしいのですが、お金がないので買えませんでした。
ポイントが貯まったり、お金に余裕があったら買います。
レヴューもするでしょう。

僕はさ学の熱心なファン、所謂“父兄”と云えるほどではないのですが、遠目から暖かく見守る距離感が良いですね。
まもなく29日の渋谷クアトロと31日の国際フォーラムでの公演を以って中元すず香さんが卒業。
卒業後もBABYMETALは期限付きで活動されますが、中元さんの今後が気になります。
どういう形にせよ、歌い続けて欲しいですね。

♪ いつまでも 色つきの女でいてくれよ、と。

卒業公演の成功をお祈りして。



『My Graduation Toss』《UPCH-9836》〈作詞:川瀬智子/作曲・編曲:奥田俊作〉(05'31'')【2013】


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  • 発売日: 2013/03/13
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My Graduation Toss(初回限定盤B)(DVD付)

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2013/02/27
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さくら学院 中元すず香 2013年3月 卒業

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  • 出版社/メーカー: 近代映画社
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  • メディア: 単行本



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コメント 2

いとぞう

アイドルの卒業ソング、もうそれだけで鉄板です。
卒業するメンバーに向けての曲、いいですよね。こういうのってモー娘。が最初かな?さくら学院の場合は最初から期間が決まってるから他のアイドルグループとは卒業の意味合いも違うのでしょうね。
カップリングの曲も良いですね。
by いとぞう (2013-03-29 22:49) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
さ学は学園そのものなので卒業ソングは避けて通れないですね。
卒業するメンバーに向けて、だとおニャン子の『じゃあね』なのかも知れませんね。
リアルタイムで買いました。
by 都市色 (2013-03-31 00:42) 

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