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『素敵なラブリーボーイ/小泉今日子』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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お早うございます。
あさイチです。
ウソです。
最近楽しみにしているドラマがありまして。
あまちゃん 』です。
この記事は5/14の放送後に更新しています。

放送開始から欠かさず観ています。
朝ドラにハマるのは『ゲゲゲの女房 』以来ですね。
今は『じぇじぇじぇの海女 』って訳で。

今のところ、大変楽しく観させて貰っています。
岩手県の三陸海岸の町を舞台に、家庭の都合で母の生まれ故郷で生活することになった女子高生の物語。
ヒロインの天野アキを演じている能年玲奈さんも実に魅力的ですね。
宮藤官九郎氏が脚本を手掛けているのでテンポがいいし、ストーリィも楽しいですし、キャストもユニークであります。
地方の特色を上手く活かした小ネタは勿論、個性豊かな登場人物たちのセリフの応酬、奇抜なストーリィに振り回されながら喜怒哀楽を楽しめます。
このドラマの面白さの一つに、80年代の世界とのリンクがあります。
アキが東北の町へ住むきっかけとなった、彼女の母についてドラマでは時間をかけて語られています。
18歳の高校3年の夏、家出同然で故郷から逃げ出して以来、都会で結婚してアキを産み、故郷を省みることはなかった母・春子。
現在のアキと同世代だった春子がどのように田舎で暮らしていたかが、若い頃(1984年)の回想シーンで丁寧に描かれています。
当時の流行歌やニュースや風俗を交えた84年の世界と、この物語の時代設定である2008年の世界を行き来しながら物語が進んでいきます。
そんな春子を演じているのが紹介が遅くなりましたが、小泉今日子さんであります。
高校時代の春子を演じているのは有村架純さん。
通っていた高校でスケバンを張っていた程の母・春子ですが、密かに憧れていたのが何とアイドル歌手でした。
地元の女子高生海女として急にアイドルの様な人気者になったアキに対して、冷ややかな視線を送っていた春子が何とアイドル歌手になりたかったなんて・・・。

というのが前週までのあらすじです。
今週はついに春子が田舎を飛び出した理由が明らかになります。
ハイ、解説はここまで。

そんな訳で、アイドル歌手・小泉今日子さんをブログで取り上げたいと思います。
花の82年組出身のなんてったってアイドル。
セカンドシングル『素敵なラブリーボーイ 』(1982)。
この曲は林 寛子さんのカヴァーでした。
勿論、当時はカヴァーだとは知りませんでした。
林 寛子さんというと僕らの世代ではレッドビッキーズの可愛い女性監督のイメージですねって判んないですよね。
そんなことよりも目を惹くのはシングルのジャケットであります。
スマイレージもビックリなピンクのドットビキニが鮮烈。
このシングルのジャケットは2種類ありまして、ワンピースとビキニの水着を身に付けたコイズミさんが映っています。当然人気があるのはビキニタイプ。
ジャケットを広げるとビキニ姿の眩いコイズミさんのピンナップになります。参ったか。
それは所有者のみの密かな悦びってヤツで。
大変貴重なジャケットであります。

さて、楽曲について。
オリジナルが75年の作品なので、70年代アイドル歌謡全開の無敵な快活さ。
穂口雄右氏が作曲なので今聴いてもドキッとするほどフレッシュなメロディが耳に飛び込んできます。
アレンジについては、オリジナル盤は穂口氏自らが担当していましたが、コイズミバージョンは矢野立美さんが担当しています。
グイグイと胸元を抉るようなキャッチーなギターのリフなど基本的にオリジナルを踏襲したアレンジです。
林 寛子さんのややパンチのあったヴォーカルに対し、コイズミさんはソフトな女の子らしさが前面に出ています。
前者が6枚目、後者が2枚目のシングルであり歌唱力の安定感も関係しているかと。

♪ あなたは特別な男の子
 わたしを自由にできる

と、ドキドキしてしまうフレーズを清清しいほどに明るく歌われるところが良いですね。
作詞は千家和也氏。



ルイルイ!
この映像、近いうちに観られなくなるのでしょうが、当時もっともステレオタイプな女性アイドル像に徹していた頃の小泉さん。
猫を被っていたのだと思いますけど、完璧にプロフェッショナルな仕事ぶりですよね。
見上げたもんだよ屋根屋の褌、粋な姉ちゃん、立ち小便。
本人にとっては不本意だったようですが、愛くるしい立ち居振る舞い。
21世紀の観点からしてもバッチリ可愛いです。
今のアイドルよりも。

近年のインタビューではあの時代の苦闘を明るく語られていましたが、カッコいい生き様です。
現代のアイドル像を構築した先駆者。

それにしても若い頃の春子を演じている有村架純さんがそっくりで、じぇじぇじぇ。\(‘jjj’)/
映画『リトル・マエストラ 』も良かったであります。

B面は『恋のヒットチャートNo.1 』。
この曲はカヴァーではなく、荒木とよひさ作詞、鈴木キサブロー作曲、船山基紀編曲。
こちらも元気なアイドルポップです。
歌詞に ♪ めちゃんこ って言葉が出てくるあたりがあの当時を思い出させます。

これからの『あまちゃん』の展開も楽しみです。
コイズミさんが春子として実際に歌を唄をシーンもあるそうですね。
それもこのドラマ用に書き下ろした楽曲で。
クドカンが作詞して、ドラマの音楽を担当されている大友良英氏による作曲編曲で。

このドラマはとにかくディテールが細かいのです。
アキの友人ユイ(橋本 愛)の父である、高校時代の春子の担任が平泉 成さんなのは『スケバン刑事 』で麻宮サキが通う高校の担任役だったからでしょう。クドカンが斉藤由貴ファンですし。
半年前まで仮面ライダーフォーゼで『宇宙キター! 』と叫んでいた福士蒼汰さんを今度は水中に潜らせているのも面白いし。南部もぐりのヘルメットをつけて。
クドカンが崇めるビートたけしさんが過去に主演していたドラマ『ビートたけしの学問ノススメ 』(1984)にて、殿演じる教師が授業中に黒板の文字を消そうとするたびに、「まだ書き写し終わってません!」と叫ぶ渡辺えりさんを劇中で再現させたり。
僕リアルタイムで観てたのですぐに気付きました。
小ネタが詰まりすぎ。
物語の後半は舞台を東京へ移して、アキがアイドルグループに入って活躍するらしいですね。
アイドルファンとしては気になるところです。
東北大震災のコトも描かれるのでしょうか。

破天荒な展開や伏線に満ちた面白さが賛否を呼んだ『ちりとてちん 』を超える面白さを期待します。
視聴者をこれからも“じぇじぇ!”と快く裏切って欲しいです。

素敵なラブリーボーイ 』《SV-7225》〈作詞:千家和也/作曲:穂口雄右/編曲:矢野立美〉(02'50'')【1982】


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コメント 2

いとぞう

朝ドラを毎日観るという習慣がないもので「あまちゃん」は観てないのですが、小泉今日子さんは一人の女性としてカッコイイ生き方をしているなあ・・って思います。
それでもアイドル時代後半のような本音をバリバリ言ったり、アーティスト性の強い楽曲を歌っていた頃より、例え虚構であっても完璧にアイドルを演じていた初期のほうが個人的には断然好みです。
この曲などはその典型ですね。恥ずかしながら僕はこの曲がデビュー曲だとばかり思ってました。セカンドシングルなんですね。
それにしてもこの鮮烈なるビキニのジャケットが素晴らしい!当時、周りの聖子ちゃんファンでキョンキョンに流れていった人が結構いたことを思い出してしまいました。
by いとぞう (2013-05-14 19:55) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
『アイドルは何でもアリ!』だということ体現してたのがキョンキョンでしたね。
聖子ちゃん、明菜さんそしてキョンキョンの3人が君臨し、ナンノ、ミポリン、荻野目ちゃん、桃子ちゃんなどが続いて活躍していた80年代中期、短い時間でしたが、良い時代でしたね。
女性アイドルの『個』の時代、その時代を終わらせたおニャン子。
『個』の時代は再び戻ってくるのでしょうか。


by 都市色 (2013-05-16 02:15) 

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