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『HURRY UP AND WAIT / ISLEY BROTHERS』 [ソウル/80年代]

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こんばんは。
今夜はこのシングル。
達郎さんに多大なる影響を与えた黒人ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループ、
アイズレーブラザーズの代表曲の一つ、『Hurry up and wait 』。

1981年にリリースされたアルバム『Grand Slam 』に収録されています。
達郎さんが80年代に出たアルバムで一番好きと仰っていました。
彼らの音楽に惹かれる理由の一つにサウンドのオリジナリティを挙げていました。
曲を聴けばすぐに判りますよね、アイズレーズは。
アレンジメントの発想のユニークさに達郎さんは感銘を受けたそうです。
音楽のド素人には感知できない深層にまで魅了されているのですね。

そんな訳で、『Hurry up and wait 』。
♪ タタタタタン とアニー・アイズレーの軽いドラミングを導入部として、
タイトでリズミカルなビートが刻まれていきます。
マーヴィンのベースの粘りのあるうねり、
ギターも兼任するアーニーの鋭いカッティング。
クリス・ジャスパーの弾むクラヴィネット。
シンプルな構成のフレーズが延々とグルーヴを重ねていきます。
若衆3人のエネルギッシュなリズム。
軽やかに濃厚なファンクを轟かせながら、
咽返るようにメロウなメロディを吐き出すロナルド・アイズレー。
そして、オーケリーとルドルフのコーラス。
キマッてます。
3+3体制のアイズレー兄弟の血の絆の濃さが音に沈殿しています。



因みにこの曲の演奏時間は3分54秒。

B面は『Hurry up~ 』のインストバージョン。
カラオケです。
バックトラックを聴くだけでもカッコいいです。
実はこのオケで達郎さんの『メリー・ゴーラウンド 』が歌えちゃいます。
Love Talkin'』にも影響を与えてると思いますね。
70年代からずっとアイズレーのサウンドを研究されていたのでしょう。
Bomber 』、『Hot Shot 』、『Silent Screamer 』などなどファンクの名作多し。
メリー・ゴーラウンド 』以降はアイズレー風なファンクを封印してしまいましたが、またこういう作品を新曲でバリバリ聴かせて欲しいですね。

日本で達郎さん以外でアイズレーズの影響が色濃いのはクレイジーケンバンドでしょう。
アイズレー風の楽曲も沢山ありますね。
ソウルとロックンロールが融合されたサウンドもクケバの魅力ですし。
剣さんの歌唱時のフェイクのひとつ、 “weah”はロナルドの真似でしょうね。
のっさんにもアーニースタイルのギターソロを弾かせていますし。

達郎さんもクレイジーケンバンドも大好きなので当然僕もアイズレーブラザーズが大好きです。
90年代以降、アメリカのヒップホップ系のミュージシャンが盛んにアイズレーズの楽曲をサンプリングするのもおいしいフレーズ、かっこいいネタの宝庫だからでしょう。

Grand Slam 』は、夜の帳が降りてくるような官能的ミディアムスローナンバーで幕を開け、リスナーの不意を付き、さらに2曲目もセクシー&メロウーなミディアム曲でトロけさせといて、
遂に3曲目でバーンと『Hurry up and wait 』の軽快なファンクでグッと腰を覚醒させます。
続いてこれぞアーニー・アイズレーって感じのギターソロで始まるメロウファンク『Young Girls 』。
以降はグイグイと最後までファンク、ファンク、ファンクで押し切りますが、ヴァラエティに富んだリズムを駆使しての多彩なサウンドが飽きさせません。
危なげない完璧な横綱相撲で魅せます。
達郎さんが気に入るのも判るような気がします。
いぶし銀の王道感がありますから。

HURRY UP AND WAIT 』《ZS6 0233》〈Written by E.Isley-M.Isley-C.Jasper-R.Isley-O.Isley-R.Isley〉(03’54’’)【1981】


グランド・スラム(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2010/12/22
  • メディア: CD


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