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『I'M A GREEDY MAN (Part 1 & Part 2)/ JAMES BROWN』 [ソウル/70年代]

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こんばんは。
アイズレーに続くのは、
やっぱJB。
ゴッドファーザー・オブ・ソウル。
ファンク馬鹿一代。
この方も達郎さんがリスペクトするミュージシャン。
達郎さんが一番好きな男性歌手がジェームズ・ブラウン。
女性ならアレサ・フランクリンとのこと。

JBのシングルを。
この曲も達郎さんがラジオで流していて好きになりました。
忘れもしない1990年のお正月のNHK-FMの特番。
達郎さん、大瀧さん、そして元春の三人による新春放談。
この番組で流れた1曲、『I'M A GREEDY MAN(Part 1 & Part 2) 』。
初めて聴いたときは、単調な音楽に感じてピンと来ませんでした。
メロディも無いし、サビもない。どうやって楽しむのだろうと思ってました。
でもそれ以降色々ブラックミュージックとか達郎さんのラジオを聴き続けていくうちに魅力に取り付かれて来ました。

さて、
I'M A GREEDY MAN(Part 1 & Part 2) 』は71年にリリースされたシングルで、
この年にキングからポリドールに移籍したばかり。
60年代末期から成長し、進化してきたファンクが『SEX MACHINE 』(1970)の完成を以って、
絶頂期を迎えた時期でもあります。
短期間ながらJB'sへ加入したブーツィ&フェルプス・コリンズ兄弟のサウンドへの貢献も見逃せません。

♪ Pick up on This !
 Pick up on This !

と、気合一発のJBの第一声から、
延々と一本調子なコードをエンドレスに繰り返されるのに飽きの来ない不思議。
贅肉をそぎ落とした演奏。
ソリッドなホーンセクションの音質。
弾力、推進力、生命力に溢れたリズム。
この時期にはブーツィ&フェルプス・コリンズ兄弟はもう脱退していたそうですが。

絶倫のリズム隊を統率し操る鬼軍曹、ジェームズ・ブラウン。
ワイルドに熱唱し、ディープにシャウトし、スクリームする底知れぬパワー。
パンチの効いた節回し、その迫力、スピード感。
インディアンとアフリカンの血が流れるJBの野性味。
獲物を捕らえるようなキバをむき出しのソウル。
まさに唯一無二の存在感。

♪ オレは貪欲な男 貪欲な男

ほんとに狙われたら地の果てまで追っかけられそうな貪欲さを感じさせます。
その説得力。
貪欲にファンクを突き詰めた男の魂。
JBと相棒ボビー・バードの息のあったコール&レスポンス。



大雑把に言うとディープなグルーヴとJBの肉声だけで構成される音楽。
メロディも派手なアレンジもありません。
リズムとシャウトだけ。
装飾を取っ払った、裸一貫のパワーに感動を覚えます。

達郎さんはお若い頃、この曲を一日中レコードプレイヤーでかけ続けていたほど大好きな曲だったそうです。
パート1のA面が終わると、ターンテーブルの盤をひっくり返してB面のパート2に針を落とす。
B面はA面の終わりの少し前からフェイドインで演奏を始めます。
曲はB面いっぱい演奏しても終わることなくフェイドアウトにエディットされています。
そしてまたA面にひっくり返して・・・・・。
両面合わせて約7分聴いていても飽きません。
その終わり無きファンクの永遠運動。
途中でホーンセクションのブリッジがありますが、アクセントみたいな役割で終わることはありません。
無尽蔵こそがファンク。
どこから聴き始めてもオッケー。

達郎さんの音楽に直接的にはJBからの影響を見えづらいですが、ライヴでのバンドの統率力にはJBの風格が漂います。
前回も話に出ましたが、クレイジーケンバンドの横山 剣さんもJBを崇める一人ですね。
剣さんのシャウトの仕方はますますJBに似てきました。
クケバが6人体制からホーンセクション&コーラス隊を含めて12体制にシフトしたのもJB'sのようなバンドを目指したと思われます。
スモーキー・テツニさんはさしずめボビー・バード的な役割で。
それから近田春夫さんが率いたヴィブラストーンもJBのサウンドからの影響が大きかったですね。
大好きでした。

オリジナル・アルバムとしては『There it is 』(1972)に収録されています。
編集盤では『Make It Funky The Big Payback 1971-1975 』、『Singles 7: 1970-1972 』で楽しめます。
でもこの曲のライヴ音源ってなかなか見つかりません。
JBのライヴ盤はホントに素晴らしいですよね。
聴くにつけて、70年代前半のライヴ、生で観てみたかったと悔やんでしまいます。
you tubeで当時の映像とか観るとJBのアクション、一挙手一投足に目が釘付けです。
女性が騒ぐのも納得のパフォーマンスです。

ゴッドファーザーに敬礼!

『I'M A GREEDY MAN』《PD-14100》〈Written by James Brown〉(Pt 1:02'49'' / Pt 2:04'29'')【1971】


Make It Funky: Big Payback 1971-1975

Make It Funky: Big Payback 1971-1975

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor / Umgd
  • 発売日: 1996/07/23
  • メディア: CD



Singles 7: 1970-1972

Singles 7: 1970-1972

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hip-O Select
  • 発売日: 2009/06/18
  • メディア: CD



There It Is

There It Is

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 1993/03/23
  • メディア: CD


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