SSブログ

『土曜日の恋人 /山下達郎』 [山下達郎]

スキャン0182.jpg

ども。
不定期更新のきまぐれブログ、『03’54’’』どえーす。

今日は4月23日。
ロイ・オービソンの誕生日、シェイクスピアの命日、そして・・・・。
それは置いといて。

今日は土曜日。
待ちに待った週末の始まり始まり~。
1週間で一番大好きな日。
でもここ数か月は仕事が忙しく、土曜日も出勤ばかりでした。

しかし、今回の土曜日は休みです。
そんな気持ちの高まりをこのシングル盤でお祝いしましょう。

山下達郎さんで『土曜日の恋人』。
彼の作品でも特に大好きな一曲です。

僕と同世代の方なら、この曲を知ったのは『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマとして起用されたのがきっかけだという方が多いのではないでしょうか。
シングルのジャケットは番組のエンディングのクレジットに使われた映像から使用されています。
動く映像をバックに曲が流れていました。
今では大したことないCGですが、当時としては画期的に映りました。
時代を感じさせます。
でも達郎さんの音楽は今聴いても新鮮ですね。

そしてこれが達郎さんの音楽を知る本格的な出会いの曲でした。
この曲が流れたのは1985年の秋頃だったと思いますが、
翌年発売された達郎さんのニューアルバム『ポケット・ミュージック』のA面の一曲目でもあります。
ナントこのアルバムの発売日は今からちょうど30年前の1986年4月23日でした。

このアルバムへの想いはプロモ盤シングル『ポケット・ミュージック』に詳しく書いています。


『土曜日の恋人』は達郎さんがお好きだったボビー・ヴィーやゲイリー・ルイス&プレイボーイズあたりの60年代前半のアメリカン・ポップスのサウンドを狙って作られたナンバー。
プロデューサーで言うと、スナッフ・ギャレットの制作作品。
めくるめく色彩豊かなピアノのイントロ。
乱れ打つドラムの劇的な響き。
不意を突くような展開で3分のドラマが幕を開けます。
軽快な旋律。
躍動するリズム。
オールディーズタッチのサウンドは、それまでの達郎さんの作品にありそうで無かったと思います。

♪ 降り出した雨と 動き出す街の~

折角の土曜日のたそがれ時、待ち合わせの頃に降り出す雨なんて幸先が悪い筈なのに、何だか良いことの前触れのように聴こえてくるのが達郎さんのレインソングの特徴。

雨に滲んだ舗道に街灯のネオンが反射して得も言われぬ輝きを放つように、雨の景色も決して捨てたものでは無い。

シュガーベイブの『ダウンタウン』の《雨バージョン》という感じで、七色のたそがれはネオン色のレインコートに映っているのです。

楽器の演奏は、ドラムに青山 純さん、勿論ベースは伊藤広規さん、ピアノとチェレスタは難波弘之さん、とお馴染みのメンツでのコンパクトな響き。アクセントでゴージャスな彩りを添えるハープは山川恵子さん。
ギター類、オルガン類、打ち込み、そして間奏の口笛は達郎さん。

とにかく、とにかく大好きな曲なのですが、

な、なんと昨年の秋からつい先日の20日まで敢行されていた達郎さんの最新のコンサートツアーにて、遂に聴くことが出来ました!!
達郎さんによれば今回のツアーまで一度もライヴで演奏されたことのない曲だったそうです。
そういえば、僕もこの曲は一度もライヴで聴いたことは無く、この先もきっと聴くことは無いと思っていただけに、ほぼレコードと同じアレンジでイントロを聴いたときは驚きと喜びで眩暈がしそうでした。
恍惚の3分はあっという間に過ぎていきました。
この感動をもう一度体験したくてもう一度ライヴのチケットを手に入れました。
現在住んでいる大阪でのフェスティヴァルホールと、出身の静岡にある静岡市民会館にて、感動のひと時を過ごしました。

こうしておおっぴらにネタバレが出来るのもツアーが終了したからです。
達郎さん、バンドのメンバーの皆さん、そしてツアースタッフの皆さん、今回も素晴らしいライヴを有難うございました。

今回のツアーのもう一つのハイライトは、フランキー・ヴァリの『君の瞳に恋してる』のガチンコのカヴァーでしょう。ミュージカルや映画でフォーシーズンズの再評価が高まる中、フォーシーズンズをこよなく愛する達郎さんにも一抹の想いが過ったのでしょうか。
前から一度歌いたかったとのコトですが。
これがメチャクチャ凄かったです。素晴らし過ぎました。
達郎さんもノリノリで、フロアショーっぽいムードを愉しみました。
花道のある会場では客席近くまで歩いて大きな声援を受けていました。
そのときはステージ袖からスタッフの方がいつも使うコード付きのマイクではなく、ワイヤレスを達郎さんに手渡していました。
返す返す達郎さんは芸人だなぁと感服した次第。
もう一度観たい。
他にも、大滝詠一さんを偲んでの『レッツ・ダンス・ベイビー』のナイアガラ・メドレー、
『ダンサー』での宮里陽太さんの超絶のサックスソロにも痺れましたし、
今回のツアーから加入した女性コーラスのHARUNAさんとENAさんの歌声などなど、
毎年のようにツアーに出られますが、変わらないようでいて、年を追うごとに進化を続けている達郎さんのアクティヴな姿勢には驚かされます。

来年のツアーも楽しみです。
『JOY 2』が効ける日も近い?

ハイ、お話をシングル盤に話を戻して。
因みに、アナログでの『ポケット・ミュージック』に収録されている『土曜日~』はミックスが異なります。
現行のCD版ではシングル・バージョンが採用されていますが。

B面は『MERMAID』。
1979年頃に曲自体は出来ていたそうですが、アレンジに関して問題があり、お蔵入りしていたそうですがデジタルでの打ち込みの試行錯誤によって完成を見た一曲。
いわゆる同期でのサウンド。
打ち込みのドラムの音が少し時代を感じさせますが、ロマンティックなミディアムのラヴソング。
アラン・オデイ氏による英語詞。
『ポケット・ミュージック』はファンの方はご存じのように達郎さんにとって本格的なデジタル・レコーディングによる初のアルバムでした。

と云うわけで、今回からひとつ企画を始めようと思います。
本日のように土曜日に記事を更新したときには【土曜日】にまつわるシングルを取り上げたいと思います。
だからどうした、と言う感じですがとにかくやってみます。
毎週土曜日に更新日が重なるとは限らないので不定期と言えば不定期。

まぁ、別に大したことは無いです。
長年温めていたホンの思い付きのひとつです。
こういうアイディアはコレクターなら誰でも考え付くことですね。
nakamura 8cmさんには適いません。深いです。

これからも独りよがりブログをお楽しみに。


『土曜日の恋人』《MOON-721》〈作詞・作曲・編曲:山下達郎〉(03’11‘’)【1985】



POCKET MUSIC

POCKET MUSIC

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1999/06/02
  • メディア: CD



nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 4

nakamura8cm

私も大好きなシングルです。サウンドストリートで達郎が「7インチシングルの溝を針がぐいぐい進んでいく勢いが出せた」みたいなことを言っていた記憶があります(うろ覚え)。近所のレコード屋で買ったのははっきり覚えています。
あー今回のツアーでやったんですね。今回はチケット取れず・・・残念!
土曜日モノ、楽しみにしてます!
by nakamura8cm (2016-04-23 23:47) 

いとぞう

僕も達郎さんの数ある曲の中で、この曲は特に大好きです。そして同じく、最初に知った達郎さんの曲でもあります。「RIDE ON TIME」とかは何故かリアルタイムでは知らなかったので。
この頃の土曜8時は、ひょうきん族を観るか全員集合を観るか、すごく迷ってた時期でもあります。懐かしい・・
生で聴けて感激でしょうね!
by いとぞう (2016-04-25 15:10) 

都市色

> nakamura8cm さん、コメントありがとうございます。
大宅壮一文庫ならぬ、 nakamura8cm 短冊CD文庫が建てられそうなライブラリー感がブログやツイッターには感じられます。
サウンド・ストリート時代は聞けなかったので当時のコメントを知れてうれしいです。
by 都市色 (2016-04-29 09:48) 

都市色

>いとぞうさん、コメントありがとうございます。
土曜の8時は子供ながらにワクワクした時間帯でしたね。
あの頃、半ドンと言われていた土曜日の輝きをブログで伝えられたらいいのですが。
土曜日の恋人、ライヴでも素晴らしかったです。
by 都市色 (2016-04-29 09:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。