SSブログ

『カムヒア!ダイターン3/藤原 誠』 [アニメソング]

スキャン0183.jpg

こんばんは。
先日、兵庫県立美術館で開催されていた『超・大河原邦男 展 -レジェンド・オブ・メカデザイン- 』へ行って来ました。
俳優の河原崎長一郎さん じゃないですよ。
5月19日までが会期でした。
早くから前売りチケットを購入していたのですが、なかなか行けず最終日の前々日にようやく訪れることが出来ました。
日本のロボットアニメに不可欠なメカニカルデザイナーの代表的存在の大河原邦男氏。
兎に角僕は幼少の頃から大河原デザインのメカが大好きでした。
そんな訳で待望の『超・大河原邦男展 』は童心に戻って大いに楽しみました。
リアルロボット、スーパーロボット、そしてコミカルでユーモラスなビックリドッキリメカ等々。
どんなロボットアニメにも対応するプロフェッショナルな仕事ぶり。
幅広い世界観を貫く、独特の大河原氏のメカのフォルム。
40年近くにわたって活動されている大河原氏の貴重な資料やイラストが数多く展示されていました。
この展覧会には僕と同世代以上と思われる方が多く来ていましたが、意外にも十代二十代の方々も見られました。制服を着た女子高生もいたり、近隣から訪れたと思われる小学生団体が見学で観に来ていたり、大河原デザインのポピュラリティに今更ながら驚きました。

と云うわけで、大河原邦男さんに敬意を表して、氏が手掛けられたアニメ作品のテーマソングを特集したいと思います。久しぶりのアニメソング特集。
実はコレまでブログで取り上げたアニソンでも大河原デザインの作品を沢山手掛けています。
ガンダム』『ボトムズ』『ザブングル』『バイファム』『ゴワッパー5 ゴーダム』『ヤットデタマン』『逆転イッパツマン』。
いかに大好きな作品に関わっているかお分かりですが、まだまだ大好きな大河原系アニソンは御座います。

それではまずはコレ!
無敵鋼人 ダイターン3 』(1978)。
富野喜幸(現・由悠季)監督の作品。
これは初めて日本サンライズで大河原氏がメインでメカニカルデザインを担当した記念すべき作品。
富野監督の前作『無敵超人ザンボット3 』にもメカデザインとして参加してはいましたがメインでは『ダイターン3 』が初です。
ちなみにメカニカルデザインをメインで生まれて初めて手掛けたのが『ゴーダム 』です。
ダイターン3 』は2、3年前にCSでオンエアされていて、そのときにちゃんと観ましたがとても面白かったです。

火星開拓の為に作られたサイボーグたちは“メガノイド”と名乗り、人類へ反旗を翻し地球を侵略し始めます。
首領・ドンサウザーとそれを補佐するコロスが仕向ける刺客のコマンダーたち。
サイボーグ開発を担当した波嵐創造博士の息子、波嵐万丈は博士が残した莫大な金塊とダイターン3でメガノイドに立ち向かいます。
波嵐万丈とその仲間たちがメガノイドと死闘を繰り広げるドラマ。
ザンボット3 』の悲壮感とは一転して、スタイリッシュでコミカルな世界観。
007 』と『スターウォーズ 』の要素を感じさせて。
声優の故・鈴置洋孝氏の出世作でもある万丈役でのカッコよさ。
クールでハンサムでユーモラス。
万丈が操縦するダイターン3。
飛行形態のダイファイター、戦車形態のダイタンク、そしてロボット形態、という三つの形態に変形するのでダイターン3。
万丈が主に乗る自動車マッハアタッカーは飛行形態にもなり、ダイファイターの中に収容されてダイターン3へ変形します。
この変形パターンも大河原氏が考案しました。
展覧会では大河原氏の直筆で変形パターンを描いた原稿を見ることが出来ました。
大河原氏は実際に模型を自作してロボットの変形を考えられるそうです。

ロボット形態では大胆かつコミカルなアクションで敵(メガボーグ)と戦います。
そのときの万丈の名セリフ、

日輪の輝きを恐れぬのなら、かかって来い!

必殺技は“サンアタック”。



対する敵のコマンダーたちも個性豊かで、部下の戦闘員もおかしいです。
キャラクターデザインは、万丈側がボトムズで有名な塩山紀生氏、敵側が小国一和氏(湖川友謙)。
湖川さんが担当した割には敵方のキャラは垢抜けない感じでしたが。

音楽を手掛けるのは名匠・渡辺岳夫氏。
ザンボット3 』に引き続いてOPとEDも担当。
2曲とも歌詞は日本サンライズ企画室、アレンジは松山祐士氏。

オープニングテーマは『カムヒア!ダイターン3 』。
波嵐万丈のようにダイナミックで爽快で陽気なのメロディが展開されます。
藤原 誠さんによるパワフルな熱唱も聴きどころ。
間奏やエンディングでの宇宙世界をイメージしたようなシンセサイザーのサウンド処理も面白いですね。
アレンジャーの松山氏の手腕。



伝説のアニメーター、金田伊功氏による斬新なオープニングアニメーション映像。
いわゆる“金田びかり”、“金田パース”が炸裂!

エンディングテーマは『トッポでタンゴ 』。
トッポとは万丈の豪邸に居候する少年で、万丈の右腕として活躍します。
タイトル通りロボットアニメには珍しいタンゴの曲調がユニーク。
歌うのはおなじみ、こおろぎ’73の面々。



某チョコレートスナック菓子のCMソングにいかがでしょうか。

富野監督にしてはメッセージ色の少ないストーリィでとことんエンターテイメントに徹した感じが好きです。
波嵐万丈のキャラクターは魅力的ですね。
最終回のラストシーンも好きです。
万丈を主役としたスピンオフ小説もあるそうで、長編アニメにしてみてはいかがでしょう。
もっとも鈴置さんがいないこの世では無理かもしれませんね。

『カムヒア!ダイターン3』《SCS-424》〈作詞:日本サンライズ企画室/作曲:渡辺岳夫/編曲:松山祐士〉(02’55’’)【1978】


無敵超人ザンボット3/無敵鋼人ダイターン3 究極BGM集

無敵超人ザンボット3/無敵鋼人ダイターン3 究極BGM集

  • アーティスト: TVサントラ,堀光一路,藤原誠,こおろぎ’73
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: CD



超合金魂 GX-53 無敵鋼人 ダイターン3

超合金魂 GX-53 無敵鋼人 ダイターン3

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー



CXCOS eli0426 無敵鋼人ダイターン3 破嵐万丈 風 コスプレ衣装

CXCOS eli0426 無敵鋼人ダイターン3 破嵐万丈 風 コスプレ衣装

  • 出版社/メーカー: CXCOS
  • メディア: おもちゃ&ホビー


nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 3

ノリ

80年代初頭あたりまではワタクシもアニオタ小学生でして、ダイターン3も毎週見ておりました。
大河原氏のメカデザインはそれまでのものと一線を画してましたね。
惜しまれつつ早逝した渡辺岳夫氏、作品の幅の広さ、クオリティーは現在どこまで評価されてるのでしょうか…。
by ノリ (2013-05-25 01:00) 

都市色

>ノリさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
大河原メカはカッコいいだけじゃなく、どこかユーモラスなのが良いですね。
渡辺岳夫氏の過去の音源はアニソン方面は色々再発されていますが、ドラマ系はまだまだ再評価が足りないですよね。

by 都市色 (2013-05-26 10:55) 

都市色

>坂井さん、nice!ありがとうございます!
by 都市色 (2013-05-27 23:03) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。