『あこがれ/まりや』 [アニメソング]
こんばんは。
お盆休みを挟みまして、灼熱の8センチCDシングル特集、後半しゅっぱーつ。
今回の短冊も思い出の1998年産のアニソン名曲を。
前回前々回に続いて、夏のリリース。
『ルパン三世』のテレビ特番シリーズから、『炎の記憶~TOKYO CRISIS』のエンディングテーマで、
『あこがれ』。
ルパン三世のテレビ特番とか、それほど熱心に観るわけではないのですが、
何故かその時は観ていました。
内容はほとんど忘れてしまったのですが、良い内容だったという印象は残ってます。
銭形警部が大活躍の内容で。
今年の春にお亡くなりになった故・納谷悟朗さんを偲びながらこのシングルをお届けしましょう。
エンディングでのクレジットロールから聴こえてきたこの曲。
リアルタイムで聞惚れて、次の日にシングルを買いに行きました。
素晴らしい物語のエンディングを締め括るに相応しい、しっとりとしたロマン派歌謡。
歌っているのは声優の林原めぐみさん、ここではご自身が劇中で演じたヒロインの“まりや”名義でクレジットされています。
憂いを込めながら艶やかに美声で聴かせます。
音楽は勿論この方、大野雄二氏。
作曲もアレンジも流麗の一言。
斬鉄剣のように切れ味鋭い華麗なるスコア。
琴線を揺さぶるオーケストレーション。
上品な甘さを湛えるマイナーメロディ。
美しい黄昏時に映える名曲。
カップリングは『ラヴ・スコール(ピアノ・トリオ・バージョン)』。
数多いルパン三世クラシックの中でも超メロウの珠玉のラヴソングをピアノトリオのジャズ演奏に仕上げています。
重厚なストリングスとホーンで彩る『あこがれ』とは打って変わって、
ピアノ(大野雄二)、ドラム(村田憲一郎)、ウッドベース(鈴木良雄)のシンプルなアンサンブルで奏でます。
繊細でリリカルなタッチの演奏に耳を澄ませます。
ビル・エヴァンス・トリオに比肩する素晴らしい演奏。
末永い人気を誇る“ルパン三世”シリーズを音楽面からサポートする大野雄二氏。
丁度1998年当時というと、小西さん率いるレディメイドレーベルがルパン三世のリミックス・アルバム『パンチ・ザ・モンキー』をリリースしました。
リミックスCDとしては異例の大ヒットを記録。
その後もシリーズ化する程の定番になりました。
クラブを通じて和モノのルパンサウンドが若者の間でも再評価が高まります。
山下毅雄、そして大野雄二両氏のサウンドが時代を超えて、多くの聴衆の心を盗んだのです。
『あこがれ』《VPDG-20762》〈作詞:戸沢暢美/作曲・編曲:大野雄二〉(03’27’’)【1998】
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