『WHO'S THAT LADY/THE ISLEY BROTHERS』 [ソウル/60年代]
こんばんは。
達郎さんに続いては、この方たち、アイズレー兄弟。
以前も達郎さんのシングルに続いて彼らを取り上げました。
その時は80年代の作品を紹介しましたが、
今回取り上げるのは遡って、64年のシングル『WHO'S THAT LADY』です。
この曲は1973年にリリースされた名盤『3+3』にも収録されているし、そっちの方が有名だと思います。
僕もそれまで『3+3』でしかこの曲を聴いたことが無かったのですが、
今回のシングルを聴いてびっくり。
モチロンこれはオリジナル盤ではなくて、JAZZMANというレコードマニア御用達レーベルの傘下にあるFRYERS RECORDというレーベルから出た再発盤であります。
という訳で、A面の『WHO'S THAT LADY』。
『3+3』バージョンではアーニー・アイズレーのファズギターソロが全編にフィーチュアされた16ビートのファンキーなサウンドでした。
そして対する今回の64年バージョンはなんとボサノヴァのリズム。
パーカッションがリズムを刻み、ジャジ―なエレキギター、ファンキーなハモンドオルガンが彩りを添え、そしてエモーショナルなホーンセクションが吹き荒れます。
ベースも唸ってます。
ノワールでラテンタッチのアーシ―な演奏がカッコいいです。
とろけて溢れ出すようなロナルド氏のセクシーなファルセットヴォイスも痺れます。
エンディングの盛り上がりも良いです。
この時代はまだロナルド、オーケリー、ルドルフの三兄弟だけのグループで、勿論、アーニーやマーヴィン、ジャスパーも参加していません。
どちらのアレンジも甲乙つけがたいですね。
B面は『ST.LOUIS BLUES』。
お馴染みのブルースの古典ですね。
聴いていて、僕が思っていたよりも少し明るい曲調だなぁ、と思って調べてみたら、
『ST.JAMES INFIRM』(セントジェームズ病院)と勘違いしていました。
B面もムーディでラテン風なリズム。
アングラな感じに仕上がっています。
70年代のアイズレーのイメージからはかけ離れた感じですが。
アイズレーって振り返れば1950年代から活動している訳で、半世紀にも及ぶ音楽生活。
凄いですね・・・。
ロナルド氏は今年の夏にソロアルバムを出しまして健在ぶりアピール。
いつまでもお元気で。
『WHO'S THAT LADY』《FRY 018》〈Written by R.Isley, O.Isley, R.Isley〉(02'49'')【1964】
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