『FUNNEL OF LOVE/WANDA JACKSON』 [GIRL POP]
こんばんは。
前回に続いて、FRYERSレーベルの7インチを取り上げましょう。
今夜はワンダ・ジャクソン。
元祖ロカビリー姐さんの1961年のシングル『FUNNEL OF LOVE』
ワンダ・ジャクソンというと、
日本では細野さんもカヴァーした『フジヤマ・ママ』で有名ですね。
『FUNNEL OF LOVE』、“愛の煙突”と訳せるのでしょうか、
逃げようとしても逃れられない、愛の深みにハマった女の哀愁が込めれた歌です。
エキゾチックな雰囲気が濃厚な演奏がまず印象的です。
とにかく妖しい、怪しいスパイシーなサウンド。
土着感のあるエレキギターのフレーズ、女性コーラスの男性コーラスのアンサンブルがディープな世界へ誘います。
ムーディな演奏に乗って、ワンダ姐さんの舌鋒鋭い歌声が轟きます。
切れ味鋭いダミ声のパンチ力。
まさにロカビリーを歌うために生まれたようなハードヴォイス。
セクシーな容姿といい、非の打ちどころがありません。
曲は、チャールズ・マッコイとケント・ウェストベリーによって作られました。
他にも元ホワイトストライプスのジャック・ホワイト氏と共演した映像もありますね。
B面は『WHIRLPOOL』。
こちらは“渦”ですね。
これも何か、恋の渦に巻き込まれていく女の唄なのでしょうか。
『FUNNEL OF LOVE』の続編のようなブルージィな歌と演奏です。
マリジョン・ウィルケンとフレッド・バーチによる楽曲。
ワンダ姐さんの妖艶な歌いだし(少しヒカップ気味に)から始まる楽曲。
彼女の歌声の魅力が遺憾なく発揮されています。
ユニークな声質だけではない、歌いまわしや抑揚の仕方などとても表現豊かで、素晴らしいですね。
聴けば聴くほど引き込まれる歌唱。
納豆や塩辛のような、クセはあるけれど慣れてしまったらハマってしまう感じかもしれません。
ワンアンドオンリー。
『FUNNEL OF LOVE』《FRY 020》〈Written by CHARLES MACCOY , KENT WESTBERY〉(02'09'')【1961】
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