『I'VE GOT A MAN/ANNIE WILLIAMS 』 [GIRL POP]
こんばんは。
今宵もFRYERSレーベルからの再発7インチを。
またもパンチの効いた女性シンガーが登場。今回は二組の女性シンガーによるスプリットシングルであります。
そして、どちらもリーバー&ストーラーによるプロデュース作品。
オリジナル盤はユナイテッド・アーティストから出ているのですが、
同時代に同レーベルでプロデュースしたエキサイターズのシングルも以前に記事にしています。
まずはA面、アニー・ウィリアムズ姐さんの『I'VE GOT A MAN』。
1961年の作品。
レイチャールズの『I'VE GOT A WOMAN』のカヴァーです。
女性なのでタイトルが少し変えてあります。
彼女については全く情報がないのですが、とにかくパワフルな歌唱にブッ飛ばされます。
強引に彼氏をモノにした女の意気込みがサウンドに渦巻いています。
レイ・チャールズのオリジナルバージョンを凌駕しているといっても過言じゃありません。
ノリの良いアップテンポの演奏に乗って荒々しいシャウト気味な歌声が炸裂しながら疾走します。
何処までも遠くへ響きそうなドスの利いた喉、実にアメイジングにソウルフル。
肉食系ヴォーカルの威圧感と説得力で何でも言う事を聞かざるを得ない気がするほど。
素晴らしいです。
リーバー&ストーラーの仕事ぶりも見事。
他の作品も聴いてみたいのです。
B面はBABY JANE & THE ROCKABYESというブロンクス出身の四人組のガールグループによる『MY BOY JOHN』。
曲もリーバー&ストーラーが担当しています。
曲調も演奏も『I'VE GOT A MAN』にそっくりなのがご愛嬌ですが、
ニューヨーク派のガールグループらしさが感じられるカッコいいリズム&ブルースに仕上がってます。
アニー姐さんほどの破壊力はありませんが、リードヴォーカルの女性、BABY JANEこと、マデリン・ムーアさんの力強いハイトーンが魅力的です。
’60年代前半のガールグループやガールシンガーの魅力が詰まった7インチでした。
『I'VE GOT A MAN』《FRY 019》〈Written by Ray Charles〉(02'39'')【1961】
The Leiber & Stoller Story Volume 3: 1962-1969
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ACE
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: CD
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