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『人生いろいろ/島倉千代子』 [歌謡曲/80年代]

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こんばんは。
逝ける人を偲んで。

昨年お亡くなりになった島倉千代子さんのシングルを。
数々の代表曲をお持ちの島倉さんですが、やっぱり僕はこの曲が一番印象的なのです。
80年代のテレビっ子はそうかもしれません。

そしてこの曲を初めに聴かせてくれたのは山田邦子さんでした。
そう、『ひょうきんベストテン』。
当時の『ひょうきん族』の影響は大きかったです。
千 昌夫さんの『味噌汁の詩』も本家よりも鶴ちゃんの歌唱で知りました。
その後、島倉さんも『ひょうきんベストテン』にゲスト出演して邦子さんと共演していたと思います。
あの頃の山田邦子さんは面白かったなぁ。

島倉さんの訃報も驚きました。
訃報を知る数日前に、テレビのCS放送で『サード』(1978)という映画を観ていました。
島倉さんは主演の永島敏行さんのお母さん役で出ていました。

訃報を知ったあとも九条にあるシネヌーヴォで森繁久弥特集の中の一本、『飛びっちょ勘太郎』(1959)に若き日の島倉さんが出演されていました。

という訳で、『人生いろいろ』。
当時は判りませんでしたが、島倉さんは壮絶な人生を送られてきたそうです。
詳しく書くのも辛いほど。
そんな島倉さんだからこその『人生いろいろ』。
作詞を担当された中山大三郎氏の言葉は表面的には軽やかですが、行間には島倉さんの苦節が滲んでいます。でもネガティヴな感じは一切ありません。
そこが素晴らしいと思います。
色んな苦労を、女の魅力としてカラフルに染め上げてしまおうというメッセージの美しさ。

そしてハマクラさんの愛らしい旋律。
一階聴いただけで耳に馴染んでしまう親しみ易さ。
美味しいメロディです。

そして島倉さんの歌声。
サラリと艶やかに女っぽく、少女のように可愛らしく歌われています。
前向きな想いをこめて。
晴れやかな着物を纏って。

竜崎孝路氏のアレンジは歌謡ポップス風。
人生めいたメッセージは込められていますが、最終的にはラヴソングに仕上がっているのも魅力だと思います。
ポップですね。



僕も大人になってこの曲の歌詞を噛みしめて生きています。

B面は『花こよみ』。
同じく作詞:中山、作曲:浜口、編曲:竜崎の布陣による楽曲。
タンゴ風な歌謡ポップスで、メロディアスなハマクラ節を切々と歌い上げる島倉さんの魅力が咲き乱れています。
この曲もロマンティックで素敵です。
イントロが島倉さんのヒット曲、『ほんきかしら』〈作詞:岩谷時子、作曲:土田 啓四郎〉に似ていますね。
ラテンムード歌謡の名曲ですね。

因みに、拙ブログでは過去に『愛のさざなみ』を取り上げています。
この曲もハマクラ作品でした。
ハマクラ&島倉コンビ、素晴らしいですね!

島倉さん、どうぞ安らかに・・・。



『人生いろいろ』《AH-820》〈作詞:中山大三郎/作曲:浜口庫之助/編曲:竜崎孝路〉(03'49'')【1987】


島倉千代子スーパーヒット・セレクション この世の花~からたちの小径(仮)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2014/03/19
  • メディア: CD



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