『この世界は不思議／冨田ラボ feat. 原 由子 横山 剣、椎名林檎、さかいゆう』

こんばんは。
毎日寒いですね。
こんな寒いですけど、僕はエアコン全然使ってないです。
使うと音がうるさくて、音楽の邪魔になるからです。
だから部屋では外出時以上に厚着をしています。

夏はと云いますと、アレ・・・、どうだったっけ。
忘れちゃいました。
どうでもいいですね。

とにかく早く春よ来い。

と、知りたくもない個人情報を提供したところでシングルを紹介しましょう。

冨田ラボの７吋『この世は不思議』。
最新アルバム『Joyous』からのシングルカット。
ホント、毎日色んなことが起こります。
ヘンです。
大変です。

冨田ラボの作品は楽曲ごとに毎回様々な国内のシンガーをヴォーカリストとしてフィーチュアしてまして、これまでは大抵、一曲につき一人という感じでしたが今回は何と４人の歌手が参加しています。
その顔ぶれはサザンオールスターズの原 由子さん、クレイジーケンバンドの横山 剣さん
椎名林檎さん、そしてさかいゆうさん。
今回も錚々たる顔ぶれが揃っていますね!
個人的に原坊と剣さんが好きなので嬉しいです。
お二人とも横浜出身ですね。

という訳で『この世界は不思議』。
冨田ラボ作品は歌手もユニークですが、作詞担当も毎回個性的な方が参加しています。
今回は坂本慎太郎氏です。
坂本氏はコーネリアスが関わった仕事でも作詞があります。
曲名を観ると、昨年の彼のシングル『まともがわからない』との関連性が感じられます。

不条理極まりない日常をシニカルに綴る坂本氏の言葉を冨田氏が指揮するジャジ―でファンキーなR&B系サウンドが包み込みます。
キレのあるホーンセクション。
そして歌の世界を表現する４人のアダルトな歌唱。
う～ん、皆さん良い声です。
４人のそれぞれの歌、そしてユニゾンも上手い、巧い、美味い。
原さんの年齢不詳の可愛い声、剣さんのワイルドで渋い声、林檎嬢のハスキーな声、さかいさんのマイルドな声。
途中での原坊と林檎嬢のハーモニーもここでなければ味わえないツボです。



子供たちの演技が可愛いですね。
愚かな大人たちがが繰り広げる日常世界はどのように映るのでしょう。
反面教師にしてより良い未来を作って欲しいと思います。

Ｂ面は同曲のヴォーカル抜きのインストゥルメンタル。

普通ならこれでブログのシングル紹介は終わりなのですが、同時発売でもう１枚シングル盤がリリースされていますので紹介しましょう。



同じくこの４人をフィーチュアした『都会の夜　わたしの街』。
作詞も同じく坂本慎太郎氏。
こちらはグッとシリアスにメロウにスムースなバラード。
リズムもさらにゆったりと揺れる１６ビート。
まさに夜更けの孤独感が滲み出た歌詞とサウンドのセンチメンタリズム。
実にアダルト・オリエンテッドなAOR。
メランコリックなストリングの調べが胸をさらに締め付けます。
４人の歌声もしっとりと切々と。
特にエンディング近くの原坊と剣さんのハーモニーにグッときます。
イイネ！
タイシタ！
う～ん、ため息が出るほど味わい深い一曲で夜の深淵に堕ちていきます。

こちらもＢ面はヴォーカル抜きのインストであります。

勿論２曲ともウワモノ以外の演奏は冨田氏によるもの。
抜かりの無いサウンドプロダクション。

因みに2枚ともレコードの回転数の表記に間違いがあります。
45回転ではなく、33回転です。


それにしても原坊の歌、イイですよね。
大好きです。
ゲストヴォーカルとしては風味堂やまりやさんのシングルにも参加していましたっけ。
もう長いことソロ作品は出てないですし、
少し前にベスト盤が出たきりですので、早く早くまたソロで活動再開して欲しいです！

原 由子という素晴らしいソロシンガーを放っておく音楽界こそ不思議ですよ!!


『この世は不思議』《JS7S063》〈作詞：坂本慎太郎／作曲・編曲：冨田恵一〉（06'13''）【2013】
『都会の夜　わたしの街』《JS7S062》〈作詞：坂本慎太郎／作曲・編曲：冨田恵一〉（06'12''）【2013】

Joyous【初回限定盤】

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
• 発売日: 2013/10/23
• メディア: CD

冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: rhythm zone
• 発売日: 2011/03/02
• メディア: CD

コメント 1

>makimakiさん、niceありがとうございます！
by 都市色 (2014-03-25 00:32)