『夏の短編/渡辺満里奈』 [邦楽女性アイドル/80年代]
こんばんは。
岸 正之さんのCD再発を記念して、楽曲提供作品を紹介しましょう。
渡辺満里奈さんで、『夏の短編』です。
1988年の6月にリリースされたシングル。
タイトル通りに、夏にピッタリなアイドルポップス。
岸さんは満里奈さんに計15曲も書いているそうで、それだけ相性が良かったのだと思います。
そのうち、シングルとして切られたのは3曲。
1枚目は勿論、『マリーナの夏』(1987)でした。
それに続く、翌年の夏のシングル。
アルバム『Sunny Side』にも収録されています。
涼しげで、空気の良いリゾート地にて。
パーッと夏空が広がり、カラッと強い日差しの照り返す大通りの向こうから、美しい少女が。
ステキな夏の始まりのような一曲。
甘く、爽快感のある清涼飲料水のような一曲。
恋への胸のときめく一瞬を永久保存するメロディライン。
『マリーナの夏』はユーミンの曲のようにメロウで少し翳りのある美しさがコード感から感じられましたが、『夏の短編』はもう少しストレートに明るい雰囲気が伝わってよりアイドルポップスらしさがありますね。
岸さんの曲には透明感や上品さが感じられるのですが、其処が当時の満里奈さんのアイドル像にピッタリでした。
アレンジは武部聡志氏が担当。
岸さんのセカンドアルバム全般のアレンジも担当されていたのでした。
作曲者の世界観を如実にサウンドに描いています。
B面は『恋するJerryと7月』。
アルバム未収録です。
作詞:真名杏樹、作曲:佐藤 健、編曲:西平 彰
まさに7月の歌。
こちらも満里奈さんにピッタリな耳に優しく心地よいミディアムポップ。
♪ Jolly Jully Jam To A Jelly
言葉遊びのようなサビの歌詞が面白く可愛いです。
満里奈さんのスタッフはEPICソニーらしく、洋楽のセンスを持ったソングライターやアレンジャーに仕事を多く依頼しているので自然と好みが合うのだと思います。
この路線をさらに推し進めたのが、後の1991年の7月に同じレーベルからデヴューしたQlairになるのでしょうね。
岸さんが手掛けられたシングルは他にもありますので、この夏にこれからも気まぐれに紹介していこうと思います。
『夏の短編』《07・5H-3031》〈作詞:真名杏樹/作曲:岸 正之/編曲:武部聡志〉(04’25’’)【1988】
岸さんのメロディが表現する夏って、ギラギラした燃え盛るような夏ではなくて、心地よい風が吹いてくるような涼しげな夏。そんなイメージと満里奈さんはピッタリなんでしょうね。この曲も大好きです。
アレンジの武部聡志さんも好きなので岸さんとの組み合わせは鉄壁です。
by いとぞう (2014-07-19 14:43)
>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
颯爽とした岸さんらしいサマーソングですよね。
武部さんのアレンジも涼しげです。
by 都市色 (2014-07-23 23:20)