『さらば愛しき人よ/稲垣潤一』 [AOR]
お早うございます。
お天気のいい夏の朝は最高ですね。
清々しいったらありゃしない。
1日で一番良い時間帯です。
調子よくブログも更新したくなります。
では、気まぐれに岸 正之作品を。
岸さんはなにもアイドルにだけに曲を提供していたのではござんせん。
男性歌手にもちゃんとイイ曲書いていますぜ、という訳で。
本日は稲垣潤一さんのシングルを。
永遠の青年のような歌声。
タイトルは『さらば愛しき人よ』。
奇しくも、前回に続いてレイモンド・チャンドラー繋がり。
これは音壁歌謡。
フィル・スペクター歌謡。
稲垣さんの1991年の初夏のシングル。
岸さんは稲垣さんへも計10曲ほど楽曲提供しています。
そのうち2曲がシングルとして発売されました。
耳をグッと引き寄せる印象的なドラムの激しい連打からのダン・ダ・ダン、ドン!
硬質なエコー処理。
デジタル・スペクターサウンドのブリーズが吹き抜けます。
惜別の想いに捧げるハートウォーミングなメロディ。
センチメンタルですが、カラッと爽やか。
そしてミントのように涼しげな稲垣節。
男らしさ、優しさを滲ませたミディアムチューン。
編曲は坂本 洋氏。
厚みのあるオーソドックスなサウンドでドラマティックに楽曲を盛り上げています。
キーボード奏者でもあります。
間奏のハモンドオルガンもナイス。
現在でも稲垣さんの音楽活動をサポートしています。
曲の内容が気になる方は、ちょっとコチラのサイトを覗いてみてください。
エンジニアを担当しているのは大滝さんや達郎さんのサウンドを数多く手掛ける吉田 保さんなのでした。
だから重厚なスペクターサウンドはバッチリハマってます。
う~ん、イイ曲です。
演奏時間もスッキリと3分弱でまとまっています。
カラオケで歌ってみたいなり。
カップリングは『Congratulasions』。
かつて恋人だった女性が別の男性と結婚をすることになり、その二人を祝福する内容のミディアムバラード。
ピアノの弾き語りからの清廉なムード、ミドル・オブ・ザ・ロードなスウィートなメロディとアレンジが素敵です。
作詞は秋元 康、作曲はジョーイ・カーボーン、編曲は萩田光雄。
ウェディング・ソングに相応しい曲。
作曲のジョーイ・カーボーンさんニューヨーク出身のミュージシャンですが、80年代以降、J-POP系のシンガーやアイドルに多く曲を提供しています。
久しぶりに聴くと稲垣さんの歌はやっぱり、イイですねぇ。
ダンディズムの中に独特の潤いと甘さが感じられます。
時がたってもその印象は変わりません。
岸 正之さんのメロディとの相性も良さそうで。
また他の曲もイロイロと聴いてみたくなります。
『さらば愛しき人よ』《FHDF-1096》〈作詞:渡辺なつみ/作曲:岸 正之/編曲:坂本 洋〉(03'14'')【1991】
- アーティスト: 稲垣潤一,さがらよしあき,秋元康,売野雅勇,湯川れい子,安井かずみ,松本隆,山田ひろし,山田奈奈
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/06/11
- メディア: CD
岸さん、女性アイドルへの提供のイメージ強いですが、稲垣潤一さんに10曲も提供していたのですか。知りませんでした。でも、この組み合わせは納得ですね。いい曲です。カラッとした爽やかな夏にピッタリで。
オープンカーから降りてドラムを叩き歌う、PVもカッコイイですね。
by いとぞう (2014-07-28 21:06)
>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
岸さんの書いたこの曲、なんとなく80年代の大滝さんっぽい雰囲気がしました。
稲垣さんにも縁がありますし。
by 都市色 (2014-08-05 23:30)