『愛のボラーレ/チコ&ザ・ジプシーズ feat. シゲル・マツザキ』 [英米国以外のロック]
こんばんは。
全国的に寒かったようですね。
僕の住む大阪でも冷え込みが凄まじかったです。
仕事が終わって帰宅の途中で思わずコンビニに寄ってお店のホットコーヒーを買って、飲みながら帰りました。
こんなときにホットな一枚を!
チコ&ジプシーズ feat.シゲル・マツザキの『愛のボラーレ』。
ジプシーキングスのメンバー、チコ氏のバンドと松崎しげるさんのコラボレーション。
まずジャケットをご覧ください。
この見事な一体感。
歩くメラニン色素こと、松崎さんがジプシーズのメンバーと見事に同化しています、溶け合っています。
緩んだ口元から覗く前歯とTシャツの白が眩しい。
なんて熱いジャケットでしょう。
赤から鍋の様です。
このレコードは両面とも『愛のボーラレ』です。
まずはA面。
チコ&ジプシーズの歌と演奏に松崎さんのハーモニーが加わっての『VOLARE』
エネルギッシュな歌唱、演奏そして情熱的なメロディ。
熱いのですが、爽快感があります。
聴いているだけで元気が湧いてきます。
そこには言語を超えたミュージシャン同士のコミュニケーションが伝わって来ますし、
音楽を奏でる喜びが自然と感じられます。
陽気で人懐っこい松崎さんの人柄はすぐにジプシーズの面々と仲良くなってしまうでしょうね。
チコ&ジプシーズが録音をしているパリへ松崎さんが乗り込んで敢行されたようです。
海外のミュージシャンから見てもシゲル・マツザキは巧い歌手なんでしょうね。
B面の『愛のボラーレ』は日本語バージョン。
“松崎しげる with チコ&ジプシーズ”名義。
リードを松崎しげるさんが担当。
惚れ惚れする程にワイルドでセクシーな歌声を響かせます。
ジプシーズの白熱のギターアンサンブルにも煽られてますます快調。
シビれますね。
スタンダード曲『VOLARE』という曲を知ったのは、大学時代にアレックス・チルトンがカヴァーしてたのを聴いたのが初めてでした。
あの軽妙なカヴァーのイメージが強くありました。
もともとはイタリアのドメニコ・モドゥーニョという歌手が作った曲な訳で、そちらのバージョンも比較的ロマンチックなムードですが、やはりジプシー・キングス版によって、血湧き肉躍るパッショネートなイメージが作られたのだと思います。
素晴らしい演奏表現です。
数年前に田島貴男さんも歌ってました。
今ではビールの唄って感じもあります。
バンドのリーダー、チコ・ブーチキー氏は国籍はフランスですので、
つまり、今回の『愛のボラーレ』は、イタリア、スペイン、フランス、そしてジャパンのワールドワイドな混血コラボレーションなのです。
音楽に、というか松崎しげるに国境はなし。
松崎しげるに暖房は要らない。
『愛のボラーレ』《JS7S086》〈Music-D.Modugno / Lyrics-D.Modugno - F.Migiliacci〉(03’33’’)【2013】
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