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『GET IT UP FOR LOVE (愛のためにそれを起こしてください)/NED DOHENY』 [AOR]

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こんばんは。
漸くブログもエンジンがかかって来ました。
でもエンストはしょっちゅうなので安心できません。

さぁ、今夜はライヴの話をしましょう。
ブログの更新が滞っていた間に観たアレやコレについて。

今回取り上げるのはネッド・ドヒニー
ハイ、5月の来日公演を大阪のビルボードで観てきたのです。
何度か彼は来日していますが、はじめて観に行きました。

十代の終わりに出会ってから、彼の音楽に長年親しんできました。
片寄明人さんを通じてファンになりました。
ロッテンハッツ時代の彼の風貌はネッド・ドヒニーの髪型を意識していますね。
寡作だけど、素晴らしいアルバムばかりの作品群。

とりわけセカンドアルバム『HARD CANDY』(1976)は聴きました。
もう何度聴いてきたでしょう。
MOSHE BRAKHAの撮った鮮烈で新鮮なジャケット。
プロデュースはスティーヴ・クロッパー。
アダルト・オリエンテッド・ロックの代表的な一枚。
まもなくリリースから40年になろうとしてますが、永遠の蒼き輝きを放っています。
その名アルバムの全曲ライヴが今回のツアーにて開催されたのです。
5月7日のビルボード大阪の第二部。
仕事を終えてかけつけました。

一曲目は勿論この曲。
アルバムのオープニングを飾る曲。
そして、今回のシングルであります。

GET IT UP FOR LOVE』。
彼方から幻想的な雰囲気が立ち上ってくるようなシンセサイザーのエフェクト。
そして切れ味の鋭く、乾いたアコースティックギターのフレーズが響きたつ。
印象的なイントロ。
ネッド・ドヒニー自身の弾くギター。
16ビートのゆったりとしたリズムから緩やかに甘くほろ苦いメロディが流れ出します。
大人の世界への入り口を感じさせる一曲目。

ステージの真横を見据えるカジュアルシートから観たネッド・ドヒニーの姿。
60代半ば、外見はもう決して若いと云える年齢ではありませんが、
歌も演奏も瑞々しかったです。
唄っている表情は若き日の面影をくっきりと残して。
人懐っこい爽やかな笑顔も素敵です。
カルフォルニア、ビバリーヒルズの若大将。
音楽は軽々と時間を超えます。

演奏はネッド氏を含めて4人。
ベース、キーボード、ドラム、そしてギターのネッド氏。
彼は曲ごとにアコースティックとエレクトリックのギターを弾き分けていましたが、とにかく巧いとしか言えませんでした。
唄いながら実に巧みにギターを弾いて。



この動画での弾き語りも素晴らしいですね。

それにしてもこのシングルのジャケットは酷いですね。
半分ジョークなんでしょうけれど。
音楽ファンに話題の海外の再発レーベル“NUMERO”.からリリースされたネッド・ドヒニーの編集盤『SEPARATE OCEAN』からのシングルカット。
出来の悪い翻訳ツール並の邦題がデカデカと表記されています。
『愛のためにそれを起こしてください』。
中学生なみの直訳力。
日本では元々『恋は幻』という邦題で知られていますが。
そして両手で顔を覆うネッド氏の蒼白のジャケット。
う~ん。
こっちは頭を抱えてしまいます。

アルバムの曲順通りに、進んで行く今回のライヴ。
次はこの曲、と明らかに判っているので、
心に刷り込まれたサウンドと思い出が混然と耳に溢れてきます。
一つの曲が終わってその曲間の高揚感。
全曲名曲だからワクワクしっぱなし。



B面は『WHAT CHA' GONNA DO FOR ME』。
ここでもあんまりな邦題が添えられています。
『私のためにどんな行っているあなたをするべきか』。
・・・・・。
もう日本語が崩壊しています。
名曲が台無し。
まぁ、それはそれとして。
チャカ・カーンのヒットでも有名なこの曲、セルフカヴァーは『LIFE AFTER ROMANCE』に収録されています。
アヴェレイジ・ホワイトバンドのヘイミッシュ・スチュワートとの共作。
デモ音源ですが、完成度は高いです。
ブルーアイド・ソウルの逸品。
聴くたびに胸をしめつける名曲。



この曲はアンコールで聴くことが出来ました。
終始ライヴは朗らかな雰囲気に包まれて。
長年彼の音楽を楽しんできた僕のようなオーディエンスが見守って、拍手や歓声を送っていました。
ネッド氏もメンバーたちとにこやかな表情で演奏を繰り広げていました。
とっても素敵な夢のような夜でした。
ライブ会場にいる時でしかほとんど口にしないお酒(軽いカクテルですが)も良いモノです。

あのライブのような体験を楽しみたいのなら、
こちらの動画、90年代に来日された際に撮られたスタジオライヴはどうでしょうか。
実に素晴らしいです。

小西康陽さんは今回の来日公演の東京でのステージをご覧になられたとか。
ブログに感想が書かれていました。
小西さんはかつて『PRONE』をフェイヴァリットに挙げていますね。
達郎さんはラジオでアサイラムからのデヴューアルバムから『I know sorrow』をよくオンエアしていました。

僕の青春のアイドル、ネッド・ドヒニーのシングルを紹介しました。
あのはにかんだ笑顔で元気に来日して欲しいです。

『GET IT UP FOR LOVE』《NUMO-52.5》〈Witten by N.Doheny〉(04’04’’)【1976】




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