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『トワイライト神戸/小坂明子』 [邦楽ロック/70年代]

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こんばんは。
前回、安田謙一氏の最新漫筆作『神戸、書いてどうなるのか』に便乗したブログを更新したところ、
この本の出版社の編集者の方の目に留まり、ツイッターで紹介してくださいました。
ありがとうございます!
そのせいか(そのせいだ )([コピーライト]安田謙一)、いつもの何倍ものアクセスを頂戴しました。
じぇじ・・、いや、びっくりぽんです。

日陰者のブロガーとしてお恥ずかしい限りですが有難いことです。


さてさて。
前回の記事に書いた通り、神戸へ行って来ました。

その日(日曜)のお昼に出かけ、新長田へ行って、鉄人28号を観てきました。
晴天の日曜日の駅の近くの広場にそびえたつ鋼鉄の巨人にハートを鷲掴みでありました。
ガンダムも良いけど、28号も負けていません。
それから神戸映画資料館で『紅の流れ星』を勧賞しました。
1967年代に制作された日活映画作品。
主演は渡 哲也、共演は浅丘ルリ子、藤 竜也、宍戸 錠、杉 良太郎、奥村チヨ、等。
神戸で撮影された映画です。監督は舛田利雄。
ずっと前にレンタルビデオで観て感激した一本でした。
資料館内のミニシアターで観直しましたが、やっぱり良いですね。
1960年代中期の神戸の街並みや港の風景もじっくり楽しみました。

そのあと大阪で夕方からライヴを観るためにすぐに神戸を後にしてしまいましたが、
楽しかったです。良い気分でした。

という訳で、
“神戸”について歌った曲でもうひとつ。
演歌/歌謡曲方面での“神戸”と名の付いたご当地ソングのシングルは多いと思うのですが、
ロック/ポップス系でもありました。

シンガーソングライター、作曲家の小坂明子さんの1977年のシングル『今だから』のB面曲
トワイライト神戸』にズームイン!
小坂さんは西宮市のご出身という事で、神戸も馴染み深い方。

作詞を担当しているが、なんと松本 隆氏。
松本氏がスケッチする神戸の街並みはやはり“風街”と相性が良いようで・・・・。

過去に恋人とデートした神戸の街へふたたび訪れる夕暮れどき、という内容。
元町、トーアロード、ポートタワー、金星台など、神戸の人気スポットで楽しいひと時を過ごしたあの日。
あの時の場所を辿ってしまう淋しさ。
楽しければ楽しいほどに、失った恋の痛手は大きくて。

歌詞は哀しい内容ですが、曲調は軽やか。
サックスとシンセサイザーがフレーズを陽気に追いかけっこ。
朗らかで清涼感のあるメロディは神戸のイメージにお誂え向き。
作曲は勿論、小坂さん。
親しみのある旋律に一抹のセンチメンタルを残して。
澄んだ歌声も耳元を颯爽と吹き抜けていきます。

間奏のフェンダーローズとサックスのソロ演奏も都会的。
ロマンティックな夜景を一人で観るのは、どうなのでしょう。
このときの歌の主人公の心情を慮ると『そして、神戸』の暗黒面に堕ちてしてしまいそうで少し怖い気もします。

にごり水の中に靴を投げ入れたり、
目についた名もない花を踏みにじっちゃいそうですね・・・・。

おぉっと!
考えすぎないで。

風光明媚な景色はときに人を傷つけます。
実に切ない“トワイライト神戸”であります。

神戸の歌は悲しい歌のが多いのでしょうか。
西田佐知子さんには『神戸で死ねたら』という曲もありますし。

神戸を舞台にしたポップソングと言うと。
このブログで過去に取り上げた南野陽子さんの『春景色』はタイトルには無いですが、彼女の育った街である神戸の街並みを描いた名曲ですね。
大好きです。

さぁ、順番が前後しましたがA面に移りまして。
今だから』。
勿論、80年代中期に大ヒットしたニューミュージックの御三方のコラボシングルじゃ、御座いません。
何とブルース・ジョンストンが作曲してバリー・マニロウの歌で大ヒットした『I Write The Songs』(邦題『歌の贈り物』)の日本語カヴァーなのです。
この曲はグラミーのSong Of The Yearも受賞した大名曲。
他にも様々な歌手が取り上げて歌っている曲を我が国では小坂明子さんが歌います。
日本語詞は大川 茂氏、編曲は青木望氏が担当。
原曲の歌詞とは大きく内容の異なるラブソングに仕上がってます。
名曲『あなた』をヒットさせた小坂さんが取り上げるのに相応しい珠玉のMOR。

1977年と言うと、この曲を作ったブルース・ジョンストンのソロアルバム『Going Pubulic』も発表されました。
小坂さんのカヴァーと関係があるのか判りません。
このアルバムは僕も大好きです。
『I Write The Songs』のセルフカヴァーも入ってるしビーチボーイズで先に発表した『Disney Girl』『Diredre』もアレンジを変えて聴くことが出来ます。名盤なり。

ブルース・ジョンストンといえば、
来年、マイク・ラブとビーチボーイズ名義で来日公演を開催するそうですね。
一方ブライアンも単独で、名盤ペットサウンズの再現ライヴで来日するそうです。
前者は来年3月に、後者は4月に来日。
数年前の夏に上記の3人を同じステージで観て感動した身としては甚だ淋しい限りです。
残念ながら僕はどちらにも行けそうにないですが、両者とも是非、サムライの格好で愉快なステージを繰り広げて頂きたいと切に願う次第であります。
そのときは『SUMAHAMA』も演奏ヨロシク!

『トワイライト神戸』《L-166E》〈作詞:松本 隆/作曲:小坂明子/編曲:小坂 潔、岡崎広志〉(03’22‘’)【1977】


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