『A Hard Day's Night/THE BEATLES』 [BEATLES]
こんばんは。
キツイ平日の夜、いかがお過ごしでしょうか。
先日、いや先月。
レイトショーで『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK』を観てきました。
ロン・ハワード監督によるビートルズのドキュメンタリー作品。
60年代初頭、英国リバプール出身の若者たちによる音楽が見る見るうちに本国、そしてアメリカ、さらに世界を狂騒の渦に巻き込んでいく様が判りました。
特に1964年以降、エンターテイメント市場の中心であるアメリカでのプロモーション、そしてライヴ活動の模様をじっくり伝えていました。
歴史の浅いロックンロールが激動の時代と交差して、空前絶後の展開を次々に見せていきます。
秘蔵映像たっぷりとスクリーンいっぱいに楽しみました。
そして今回のドキュメンタリーのハイライトは1966年のサンフランシスコでのスタジアム公演の映像。
ライヴバンドとしてのビートルズの最期の雄姿。
劣悪な音響設備でのスタジアムで、割れんばかりの大歓声の中で、下積み時代のライヴにて培ったバツグンのコンビネーションで演奏を恙なく乗り切ります。
4人がステージに揃い踏みする映像だけでも胸がいっぱいになります。
ジョンのステージでのМCの暴走、そして脱線気味な展開をポールが上手く軌道修正する。
度重なるツアーで疲労困憊しつつもステージに上がれば全力で演奏する4人の熱い表情がスクリーンから確かめられました。
勿論映像だけではなく、
21世紀のデジタル技術によって当時の演奏を出来る限りの良い音響でライヴの興奮を味あわせてくれました。
まだまだビートルズは新しい。
という訳で、ビートルズのシングルを。
『A Hard Day's Night』であります。
邦題は“ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!”
瞬く間に巷の人気者になった茸頭の若衆四人組。
日々に、
レコーディング、テレビやラジオでの収録、そしてコンサートで明け暮れていく“働けロックバンド”の悲哀を威勢の良いリヴァプールサウンドに響かせて。
タイトルはリンゴのあるぼやきを元に作られました。
きょうの~しごと~は つらかった っと。
これでは岡林翁ですな、失敬。
ジョンによる作品。
♪ ジャ~ン!
と12弦ギターを轟かせるイントロから一瞬にして空気が変わってしまう魔法。
この時代はポールよりもバンドの主導権を握っていたジョンのソリッドで溌剌とした歌声。
中盤からのサビでの音が高い所はポールが歌い継ぎます。
ビターなジョンとスウィートなポールの魅力が一粒で二度おいしく味わえます。
若々しい。
初期に見られたバンドの一体感。
そして鮮烈なギターのアルペジオのリフレインでのフェイドアウトでエンディング。
。
そしてもちろんこの曲は、
ビートルズの初主演、リチャード・レスター監督による同名映画の主題歌。
こちらも21世紀初頭にデジタルリマスター版をシネコンで観ることが出来ました。
スラップスティックなモノクロ映画。
サイコーでした。
どうでもイイですが、この曲を聴くと80年代中期の関西系バラエティ番組『突然ガバチョ!』を思い出すことも事実です。
静岡では日曜日の夕方に放送されてました。
関西での本放送は夜だったかと思います。
まだテレビについて詳しくなかったのですが、面白かったです。
テレビにらめっこ!
それはそれとして。
B面は『THINGS WE SAID TODAY』。邦題は“今日の誓い。”
ポールによる楽曲。
彼らしいメロディアスな曲調。
ジャカジャン!なアコギのストロークが印象的なイントロ。
マイナーコードの前半から、サビでのメジャーコードへの展開が聴くたびにワクワクしちゃいます。
あ、さて。
映画のサントラでもある4作目のオリジナルアルバムは全曲レノン&マッカートニーによるオリジナルソングでまとめられていて、粒揃いの楽曲の名作です。
このアルバムのCD初めて買ったのは中学3年の頃。
もう何度となく聴き返し、歌詞カードを見ながら音楽に合わせて唄いました。
いつでも夢心地にしてくれます。
数年前に出たモノラルバージョンも素晴らしかったですね。
という訳で、
もう半世紀も前のロックンロールの神話でした。
永遠のFAB 4なり。
『A Hard Day's Night』《7XCE 17714》〈Written by Lennon - McCartney〉(02’26’’)【1964】
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- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
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